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2019.10.22

文学界注目の高校生作家・鈴木るりか、待望の新刊!!『太陽はひとりぼっち』

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文学界注目の高校生作家・鈴木るりか、待望の新刊!!『太陽はひとりぼっち』

道尾秀介氏もその面白さに太鼓判!

デビュー作として異例の10万部を超える大ヒット「さよなら、田中さん」の田中母娘が帰ってきました。

『太陽はひとりぼっち』は天才中学生作家として話題になった鈴木るりかが、高校生となって初となる新作書き下ろし小説です。

単なる「続編」とはせず、ひとつの新しい文芸作品として意欲的に取り組んだ一作。

前作で強い印象を残した登場人物達がさらに謎とドラマ、嵐を呼びます!

 

■「太陽はひとりぼっち」

春から中学生になった花実(はなみ)。

お母さんとひと悶着の末、一式7万円の制服を買ってもらった。

 

‹‹お金では買えないものがある、と言うけれどまたそれは真実であるとは思うが、お金がなければ、お金で買えるものも手に入らないのだ。

「お母さんも、伸びきったパンツをギリギリまで、ごまかしごまかし穿き続けて、それでようやく満を持して新しいパンツに替えると、やっぱこれが気持ちいいんだわ。もう精神までしゃきっとする感じ。そういう時、ああお金ってありがたいよなあ、ってしみじみ思うよね」

どこでありがたみを感じるかはともあれ。

かくして私は無事に中学生になれたのだった。でも中学には仲の良かった真理恵や美希はいない。木戸先生もいない。六年生の後期に隣の席に三上くんは、寮のある山梨の学校に行ってしまった。

変化といえば、激安堂が閉店したのも衝撃だった。うちの食生活を支えてくれていた激安堂が店じまいしたのはこの春で、食料のほぼすべてを、この店に頼りきってきた我が家は途方にくれた。››

 

すっかり変わってしまった花実の世界に現れる、訳ありの人たち――――

中学で初めてできた友達の佐知子は、家から独立して起業家になりたいという。

大家の息子でニートの賢人に「謝りたいことがある」と訪ねてきた男。

さらに別の日には、家の前に座り込んでいた見知らぬ老婆に声をかけられて・・・・・・。

謎めいた人物が引き起こす騒動のひとつひとつに込められた人々の思い、苦しみ、葛藤。

生きることへの希望を説く「るりか節」が力強く心に響く。

 

■「神様ヘルプ」

デビュー作「さよなら、田中さん」最終章で鮮烈な印象を残した三上信也。

中学受験に全落ちし、毒親である母親から山梨県にある全寮制のカトリックスクールに送られた、彼の現在は?

 

■「オー マイ ブラザー」

花実に大きな影響を与え、数々の名言を誕生させた木戸先生の物語。

オカルトに傾倒し、不思議な話ばかりしている木戸先生の人生における唯一の固執、謎が見事に解明されるラスト。

全編を通してテーマとなっている太陽の光が物語に陰影を与える。

 

以上、笑って笑ってホロッと泣ける本格小説全3編。

 

「やっぱり面白い。

そしてまぶしい。

著者は小説を太陽のように発光させる技を持っている」

――道尾秀介氏

 

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『太陽はひとりぼっち』 著/鈴木るりか

 

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読後、この本のタイトルが心に刻まれる。翼をもがれても『空は逃げない』

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