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2019.4.3
「心に神様がいる」16歳の少女が紡ぐ壮大な物語。『アップルと月の光とテイラーの選択』
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生命と宇宙、神と人間、愛と孤独・・・魂を揺さぶる「16歳の哲学」
スーパー中学生作家・鈴木るりかを輩出した「12歳の文学賞」で大賞・優秀賞を受賞した16歳の少女が紡ぐデビュー作。
著者は11歳のときに書いた小説「ジョージとジョセフィーンとフィービースペンサースミスそして彼らの庭と冒険」で第8回「12歳の文学賞」最優秀賞を受賞しました。
当時、審査員のあさのあつこさんは名作「トムは真夜中の庭で」を引き合いに出しながらも、この作品にまったく既視感をおぼえなかったのは、「主人公のフィービーがとても細やかに生き生きと描かれているから」「文章もきらめくほどに美しかった」とし、同じく審査員の石田衣良さんも「完成度の高さととてもこの年齢とは思えない博識や成熟が明らかだった」と絶賛!
翌年の第9回「12歳の文学賞」には、「ベッティさんは何を見たのか?」「うさぎの瞳」の2作品をエントリーし、両作共に優秀賞を受賞。
鵜飼哲夫さんは「言葉の豊かさ、表現の鋭さ、ものごとを見る力・・・どれも12歳の今しか書けないレベルを超えていた」と評し、西原理恵子さんは著者を「心の中に神様のいる人」と表現しています。
じつは幼少期をイギリスで過ごし、日本語よりも英語が堪能な彼女。
「12歳の文学賞」に応募した「ジョージとジョセフィーンとフィービースペンサースミスそして彼らの庭と冒険」などの作品は、英文で書き、翻訳サイトで翻訳したものなのです。
本作『アップルと月の光とテイラーの選択』も、得意な英文で執筆。
約2年をかけて書き下ろしました。
父親を交通事故で亡くした15歳の少女テイラー。
その死はスキャンダラスに報じられ、母親は精神バランスを崩してしまう。
心に壁を作ったテイラーは母と二人で孤独に暮らしていたが、ある日強盗に襲われ危篤状態に。
病室に現れた精霊ジョイに導かれ、彼女は二つの人生を生き、どちらかを選択することを迫られる。
‹‹あなたはふたつの人生から選ぶことができます。これからそれぞれの人生をお見せしましょう。
ひとつは、この危機的状況から生還できるものの、つらい思いをしなければならない大変な人生で、一生懸命努力しなければなりません。とても短い人生です。しかも、身体的な障害を背負わねばなりません。この人生からはきっと多くのことを学びます。
<中略>
もうひとつの人生では生まれ変わりを経験します。あなたはこのまま苦しまずに息を引き取り、未来の世界に生まれ変わります。セーラやオリビアはいないので、ひとりだけでまったく別の人生を送ります。でも、濃密な人生です。
喜び、悲しみ、孤独、受容を経験します。自分がすべきことや宇宙の謎について学ぶでしょう。その人生で答えが見つかるかもしれません。››
それぞれの人生で様々な出会いと学びを得たテイラーの選択とは?
そして父の死の真実とは?
生命と宇宙、神と人間、愛と孤独・・・魂を揺さぶる「16歳の哲学」。
「文学」の枠を遙かに超え、読む者の魂を激しく揺さぶる壮大なファンタジー小説です。
著/中濱ひびき 訳/竹内要江
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