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訳アリで普通でない登場人物たち、尋常ではない環境、期待を裏切らないスタートで序盤からテンションが上がりました。前作『爆弾』が「静」の駆け引きなら、今作は「動」の面白さかと思います。
茨城県 未来屋書店水戸内原店 関 在我 さん
光と闇が混沌としていて閉塞感が漂う現状に、圧倒的な煌めきを放ち、一瞬で人々の心をわしづかみにする天才が降臨する。そして「自由」は本当にあるのか? と問われている気がしてくる。
茨城県 蔦屋書店ひたちなか店 安 直美 さん
苛酷な生活と暴力と過去が明らかになる恐怖を感じながら、いつの間にかキュウを見たいと強く思っていました。終盤の展開、思わず叫び声が出そうになる凄まじい物語でした。
栃木県 喜久屋書店宇都宮店 大牧千佳子 さん
唯一無二のスター。感動という言葉では足りない快感を。さあ、まともな生活もなにもかも踏み外せ。Qの魅力に、天賦の才にひれ伏そうではないか。
群馬県 ブックマンズアカデミー前橋店 太田 南 さん
手に汗握る展開で読み進める手が止まらず、続きが気になり最後まで一気に読んでしまいました。Qという存在に揺れる人の描写がすごく丁寧に描かれていてドキドキしながら読んでしまいました。
群馬県 未来屋書店高崎店 𠮷野千鶴 さん
強烈な登場人物たちのアクの強い会話がたまらん。なにが正しいのか。何を選びとるのか。理不尽な暴力と天才が生みだす輝きは、そのような思考をたやすく吹き飛ばしてしまう。圧巻の熱狂をまとめあげた呉先生の腕力に感服です。
埼玉県 浦和 蔦屋書店 唄健一郎 さん
時間の流れも全く異なる別世界。そんな間を行き来しつつテンポよく進む物語は、いったいどうなるのか、全く読めず。先が知りたいあまり、ノンストップで読み進め、読み終わると、何が起こっていたの、どうしちゃったの…と呆然としてしまう始末…。楽しい読書体験でした。
埼玉県 須原屋コルソ店 大瀧裕子 さん
私たちがもしかしたら体験したかもしれない一大イベント。まさに〈現在〉の物語を他の読者とともに体感したい。
埼玉県 紀伊國屋書店さいたま新都心店 大森輝美 さん
支配されているのか、支配しているのかわからなくなる。縛られていたから縛られない。不自由だったから、どこまでも自由。愛か欲望か。この物語は一体何だ?
埼玉県 旭屋書店新越谷店 猪股宏美 さん
私はまだ、キュウのような絶対的存在に出会ったことがないのだと気が付いた。出会っていないことが幸運なのか不幸なのか。ハチとロクに聞けば、出会ってないのは不幸、と言われそうだ。「現在(いま)」はあっという間に「過去」になる。キュウの輝く存在が「現在」には必要なのかもしれない。
埼玉県 文真堂書店ビバモール本庄店 山本智子 さん
疾走感。軽さと重さ、どちらかではなく両方。高音と低音、静と動。息を潜めたり、神経が昂り感覚が鋭くなるように思えたり、感情はあちこちに振られてページを捲る手は止まらない。672ページ? 大巨編? いやあっという間!! 面白かったの一言で済ましたくないけれど面白かった。
埼玉県 TSUTAYA南古谷店 石木戸美穂子 さん
圧倒的美がもたらす恍惚、賞賛、嫉妬、絶望、秘密。たった1人のために、ここまで全力で何かを成しとげることが私にはできるだろうか、と自問しながら後半一気に読みきってしまった。
埼玉県 くまざわ書店ビバモール蕨錦町店 稲田容子 さん
愛・暴力・何もかも全部だった。私欲に走る歪んだ愛。誰もが取り込まれるQの魅力。彼を中心に踊り狂う登場人物たち。読了後、現実に戻れてほっとした。
埼玉県 未来屋書店武蔵狭山店 柴田路子 さん
凄まじい! もう、その一言。善も悪も、美も醜も、愛も憎も、全てパンパンに詰まっています。作中から挑んでくる問いは、まさに容赦なく襲いかかられるよう。読後、無傷なことが不思議ですらありました。
埼玉県 蔦屋書店熊谷店 加藤京子 さん
訳も分からず暴走する車に放り込まれたような焦燥と高揚。理解の追いつかない頭はオーバーヒートしているのにページを捲る手を止められない。読み返すのも楽しみな、正しく一気読み必至のザ・エンタメ小説。
埼玉県 yc vox ワカバウォーク店 大島 さん
重厚な人間ドラマにページを繰る手が止まりませんでした。一気読み必至です。
埼玉県 三省堂書店大宮店 木村香奈江 さん
ブラックでダークで衝撃的。参りました。喰らいました! 愛を表現する形は人の数だけ多様にあるものだと本作を読んで思う。寄り添い変質し執着し離れても引き寄せられる引力。守りたい、輝いてほしいそして献身。670ページ強を読み込ませる先生の力量に感服します。
埼玉県 未来屋書店入間店 佐々木知香子 さん
序盤から少しずつスピードが上がっていき、読み終わる頃には猛スピードで駆け抜ける。とにかく続きが気になって読み進めてしまう。きっと同じ時代に”Q”という存在が現れたら、私もその姿を必死に追ってしまうと思う。これは、とんでもない魅力を持った、とんでもないエンタメ小説だ。
千葉県 ジュンク堂書店南船橋店 西本彩乃 さん
おそろしいまでの圧倒的な熱量。皆がそれに熱狂し、熱望し、信仰する。人はすべてを捧げられる存在を求めている。Qは何も話さずとも、それぞれが聞きたい言葉で受け取る。信じたいことを信じさせてくれる存在だ。
千葉県 未来屋書店新浦安店 中村江梨花 さん
現に今起きているのでは? と思わせられるリアリティのある描写と新しさに胸熱です。
千葉県 ジュンク堂書店柏モディ店 宮本美奈子 さん
クライムノベルテイストな群像劇を基調にすべての流れがQに向かって加速し、収れんしていく展開は混沌と美にまみれて目を釘付けに! こんな規格外の小説は呉勝浩さんにしか書けないでしょう!
千葉県 ときわ書房本店 宇田川拓也 さん
善も悪も、嘘も真実も、そして読み手の私たちまでも、何もかものみこんで煌めく方へと突っ走る! 怒涛のエンタメ小説。それにしても呉勝浩さんの作品に出てくる「悪い奴」は虫唾が走るほど醜悪で、そして魅力的!
神奈川県 有隣堂藤沢本町トレアージュ白旗店 小出美都子 さん
息が途切れるような緊迫感が続く。読後全力で走ったかのような達成感でいっぱいです。
神奈川県 有隣堂ららぽーと海老名店 文芸書担当者 さん
本当に信頼し合うモノたちには、血よりも濃い絆があるのだ。強く強く生きる、そう感じさせてくれる至極のミステリー。何度も何度も読み返したくなります。
神奈川県 BOOKSえみたす大口店 近藤誠也 さん
空虚なのに濃密な狂騒の中に飲み込まれていく。そのことを恐ろしい恐ろしいと思いながら読んでいるうちに、いつのまにか自分もQから目が離せなくなっていることに気がつきゾッとしました。読後、自分たちを突き動かすものは何なのだろうと考えこんでしまいました。
神奈川県 紀伊國屋書店鶴見大学ブックセンター 伊勢川詩織 さん
映画のように、ミュージックビデオのように、ところどころのシーンが強烈に胸に残る。呉勝浩の小説はとても映像的だ。日常と虚構、嘘と真実、いろんな対比にクラクラしてるうちにその差なんて本当はたいしてないのかもしれないと思えてきた。
神奈川県 紀伊國屋書店横浜店 川俣めぐみ さん
人智を超えた才能を目にした時、凡人はその眩さに日常と常識をいともたやすく塗り潰されてしまう。踊らされているのは、彼ではなく本を開いた私たちなのだ。
神奈川県 有隣堂藤沢店 廣田優里 さん
この物語のなかに登場する人たちは、とにかく目の前のことに精一杯で、誰かのために現在を生きている、そのがむしゃらさに、読者の心は奪われるだろう。
神奈川県 文教堂溝ノ口本店 山根麻耶 さん
不穏な予感と、キュウの魅力にドキドキしながら読みました。まさに”スーパーノンストップエンターテインメント”でした。キュウの明るさがさらに不安を加速させる、スリリングな物語です!!
神奈川県 くまざわ書店辻堂湘南モール店 奥田祐子 さん
Qをとりまく人々が少しずつ狂気じみていく姿に恐ろしさを感じる前にどっぷり引き込まれていた自分に驚愕です。己の判断を疑いながらも止まれなくなっている人の思考に危うさや不安定さを感じる度にわけわかんない程の没入感でいっぱいだったのは思考停止していたのかも。
神奈川県 ジュンク堂書店藤沢店 鈴木沙織 さん
Qの動画を私だってめちゃくちゃ見てみたいけど、今はまだ我々の想像の世界でのみ踊っていて欲しい…!! 陰に陽にと振り回されながら約700ページ、圧巻な世界を駆け抜けました!!
神奈川県 紀伊國屋書店武蔵小杉店 鶴見真緒 さん
ハードボイルドかつアウトローな世界観ではあるが、危険な悪党(ワル)というようなかっこいいだけの人物は居らず、相応にダメな部分を抱えた人たちがQの大きすぎる才能に翻弄されながらそれでもなんとかかんとか生きていく話。Qのダメな部分が地に足の着いた普通のダメさで、どれだけすごいことができても、あまり嫌味に感じられないのは絶妙な塩梅だった。
神奈川県 中村書店本店 森 さん
呉 勝浩(ご・かつひろ)
1981年青森県八戸市生まれ。大阪芸術大学映像学科卒業。2015年『道徳の時間』で第61回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。18年『白い衝動』で第20回大藪春彦賞受賞、20年『スワン』で第41回吉川英治文学新人賞、第73回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)受賞、第162回直木賞候補。21年『おれたちの歌をうたえ』で第165回直木賞候補。22年『爆弾』で第167回直木賞候補。