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2021.9.14

佐藤愛子さん、最後のエッセイ集『九十八歳。戦いやまず日は暮れず』、世代を超えて愛された『増補版 九十歳。何がめでたい』2冊たちまち大重版!!

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キーワード: エッセイ ベストセラー 佐藤愛子

佐藤愛子さん、最後のエッセイ集『九十八歳。戦いやまず日は暮れず』、世代を超えて愛された『増補版 九十歳。何がめでたい』2冊たちまち大重版!!

『九十歳。何がめでたい』の続刊は突然の断筆宣言を含む天下無双の21編!

佐藤愛子さんの最新刊『九十八歳。戦いやまず日は暮れず』と、文庫本『増補版 九十歳。何がめでたい』の同時重版が決定しました。

『九十八歳。戦いやまず日は暮れず』は、今秋98歳になる佐藤愛子さんがヘトヘトの果てでしぼり出した「最後のエッセイ集」となります。

タイトルは、1969年に発売され直木賞受賞作となった佐藤さんの小説『戦いすんで日が暮れて』の本歌取り。

それから52年、自身の最後となる本エッセイ集のタイトルに『九十八歳。戦いやまず日は暮れず』と付けたのは、借金は返済したけれど、生きている限りは人生の戦いはやまず、今も日も暮れていないことから。

愛子センセイが97年を生きて来た人生の実感がこもっています。

 

«聞かれて私は唸った。

――別に老人が前向きに生きなければならないってことはないんじゃないの?

「もう前向きもヘッタクレもあるかいな」»

(本文より)

 

東京大学名誉教授の養老孟司さんは本書について「佐藤愛子さんの自足の精神が読んでいてとても気持ちいい」と爆笑大絶賛。

俳優の冨士眞奈美さんも「佐藤先生の筆は格調高く硬軟自在で、ヘロヘロどころかイキイキ。今作にも元気を頂きました」と泣いて笑って大絶賛。

読者の皆さんからも「本作が一番面白かった」「最後の一編に思わず泣きました」「やめないでください」「久しぶりに笑いました」「佐藤先生は人生の師です」と共感の声が続々届いています。

最後に掲載されている「さようなら、みなさん」は70年を超える作家人生に幕を下ろすことを宣言した一編。

丸めた原稿用紙が散乱した書斎を見た孫に、「おばあちゃん、もう、書くのをやめれば・・・・・・?」と言われ、筆を置くことを決意した経緯が書かれています。

敬老の日のプレゼントにもオススメです。

愛子節がたっぷり、抱腹絶倒のエッセイ全21編をぜひご堪能ください。

 

〈目次〉

こうしてソレは始まった

ヘトヘトの果

どこまでつづくヘトヘトぞ

桃食ったむくい

なんでこうなる?

時は流れぬ

お尻の役目

算数バカの冒険

無精の咎

今になってしみじみと

前向き横向き正面向き

嘘は才能か?

ブルンブルン体操

小さなマスク

みいれなのか ねのね

思い出考

マグロの気持

千代女外伝

「ハハーン」のいろいろ

釈然としない話

さようなら、みなさん

『九十八歳。戦いやまず日は暮れず』

著/佐藤愛子

 

130万部突破の最笑傑作に、単行本未収録エッセイ、インタビューなどをたっぷり追加収録した永久保存版!

2017年「年間ベストセラー総合第1位」(日販・トーハン調べ)のエッセイ集が文庫化。

新たに本書が売れに売れた後の「怒濤狂瀾の日々」を綴ったエッセイや、旭日小綬章を受章した際の爆笑記者会見の模様、畏友・瀬戸内寂聴さんの解説を収録しています。

小学生からお年寄りまで世代を超えてゲラゲラ笑いころげる面白さで、各界の著名人も笑って泣いて大絶賛!

2018年に亡くなった落語家・桂歌丸さんは「この本は年寄りの教科書。佐藤さんの〝角張った生き様〟は老い先短い自分がどこに向かうか考える上で、とても参考になりました」と仰っていました。

 

安藤優子さん――とにかく痛快でした。言いたいこと言って、縦横無尽に切りまくる。でも不思議なくらい温かい。

 

瀬戸内寂聴さん――彼女の表現にはユーモアがあって、笑わせますよね。全28編、それぞれ必ず1回か2回は、思わずゲラゲラ笑ってしまいました。

 

辻村深月さん――読み終えて本を閉じ、思わずにはいられなかった。九十歳、それでもやっぱりおめでたい、と。

 

又吉直樹さん――本を読んで、久しぶりに笑いました!

 

一度は断筆を宣言し作家人生の幕を下ろした佐藤さんが再び万年筆を執って綴った本書には「暴れ猪」佐藤節が全開!

自分の身体に次々に起こる「故障」を嘆き、時代の「進歩」を怒る、その硬軟織り交ぜた文章には人生を生き抜く「金言」が満載です。

 

〈目次〉

こみ上げる憤怒の孤独

来るか? 日本人総アホ時代

老いの夢

人生相談回答者失格

二つの誕生日

ソバプンの話

我ながら不気味な話

過ぎたるは及ばざるが如し

子供のキモチは

心配性の述懐

妄想作家

蜂のキモチ

お地蔵さんの申子

一億論評時代

グチャグチャ飯

覚悟のし方

懐かしいいたずら電話

思い出のドロボー

思い出のドロボー(承前)

悔恨の記

懐旧の春

平和の落し穴

老残の悪夢

いちいちうるせえ

答は見つからない

テレビの魔力

私なりの苦労

私の今日この頃

おしまいの言葉

 

単行本未収録集

 『晩鐘』インタビュー「作家としての私はこれで幕が下りた」

 エッセイ 大声という病

 旭日小綬章受章記者会見「こんなことでよろしいのかしら」

 対談 佐藤愛子×冨士眞奈美「何てめでたいひとりの日々」

 解説『九十歳。何がめでたい』刊行に寄せて/瀬戸内寂聴

小学館文庫

『増補版 九十歳。何がめでたい』

著/佐藤愛子

 

【著者プロフィール】

佐藤愛子(さとう・あいこ)

1923年大阪府生まれ。甲南高等女学校卒業。69年『戦いすんで日が暮れて』で第61回直木賞、79年『幸福の絵』で第18回女流文学賞、2000年『血脈』の完成により第48回菊池寛賞、15年『晩鐘』で第25回紫式部文学賞を受賞。17年旭日小綬章を受章。

 

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