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2021.11.24
「俺のあん娘」はもうひとりいた!? 今も歌い継がれるアノ曲の〝謎〟『プカプカ 西岡恭蔵伝』
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キーワード: 音楽 エンタメ 人物評伝 プカプカ 西岡恭蔵
〝突然の別れ〟から22年・・・取材・執筆9年の本格書き下ろし評伝
リリースから半世紀を経た今も歌い継がれる名曲「プカプカ」。
タバコ好きで、いつもプカプカ吸っている奔放な女性に恋する男の心情を歌ったこの曲は、桑田佳祐、福山雅治、吉川晃司、奥田民生、森山直太朗など・・・50人を超えるアーティストにカバーされてきた。
この歌を生み出したシンガーソングライター・西岡恭蔵は、しかし1999年4月3日、50歳の若さでこの世を去った。
あまりに突然の訃報に言葉を失った友人・知人も多く、これまで1冊の評伝も出されていなかった。
本書は、「ゾウさん」のニックネームで親しまれた西岡恭蔵の50年を丹念にたどった初の本格評伝となる。
著者は、19歳の頃、西岡恭蔵の歌に癒され、その優しさに憧れたという中部博。
«いったい西岡恭蔵さんに何が起こったのだろうと思った。誰かふさわしい人が伝記を書いてくれるのを待った。西岡恭蔵さんがどのような人生を生きたのかを知りたかった。
しかし、それから10年がすぎても、西岡恭蔵さんの生涯を書いた本はあらわれなかった。その頃僕は五十代半ばになっていたが、病死された最愛の伴侶であるKUROさんのあとを西岡さんが追ったと推測する記事を読んで、その推測が事実であったかどうかは、いまも判然としていないが、西岡恭蔵さんの気持ちが、ほんの少しだけわかったような気がした。そういう気持ちになることは、自分にもありうると思った。»
(本書「あとがき」より)
「プカプカ」誕生にまつわる〝謎〟の数々。
三重・志摩の海を見て育った少年時代の音楽的原点。
「君住む街」大阪へ出てから経験した初めての恋。
関西フォークの聖地・喫茶店「ディラン」での日々。
東京でのレコード・デビューと作詞家KUROとの結婚。
中米からアフリカまで世界中を旅して作ったラブソング。
創作に懸ける情熱と苦悩、最愛の伴侶KUROとの別れ。
そして、「ゾウさんとKURO」を支え続けた仲間たち――。
〝不世出のシンガーソングライター〟の知られざる生涯が、いま明かされる。
本文中には、恭蔵さんとKUROさんがつくった歌詞を多数掲載。
ページをめくるごとに、互いを支え合った夫婦の紡いだ歌が流れてくる。
〈目次〉
プロローグ ふるさとの海で
第1章 『プカプカ』の謎
第2章 海の匂いに恋した少年
第3章 ギターを抱いた十六歳
第4章 君住む街に
第5章 ディランという名の喫茶店
第6章 俺のあん娘は
第7章 レコード・デビューそして結婚
第8章 ろっかばいまいべいびい
第9章 旅して歌をつくるふたり
第10章 病魔
第11章 KUROとの別れ
第12章 Farewell Song
エピローグ 最後のラブソング
西岡恭蔵ディスコグラフィほか
著/中部 博
【著者プロフィール】
中部 博(なかべ・ひろし)
1953年(昭和28年)東京都生まれ。週刊誌記者、テレビ司会者のジャーナリスト時代をへて、ノンフィクションを書き始める。編著書に『暴走族100人の疾走』『定本 本田宗一郎伝』『炎上-1974年富士・史上最大のレース事故』『スーパーカブは、なぜ売れる』など多数。日本映画大学「人間総合研究」非常勤講師。
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