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2018.8.6
「選挙権免許制度を導入すべき」「支那は差別語でなない」『日本衆愚社会』を白日の下に晒す!
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「じつにバカだ」衆愚社会に警告を発する新作評論集
〝もっとも危険な論客〟によるバカにつける新薬が登場!
「自称知識人」の無知・無教養を白日の下に晒す!
‹‹戦争は、少なくとも侵略戦争は加害者としてそう簡単に起きそうもなく、欺瞞的な平和が続いている。思想や言論は、偽善的な人権主義が拡がる中で、かえって統制が強くなっている。重要な古典さえ「免責注」がなければ刊行できない。本論で詳述するが、きだみのる「気違い部落周遊紀行」はこの書名では免責注の付けようもなく、存在そのものがなかったことにされている。
その一方で、ネットなどでは右側の、また左側のフェイク情報が流れ、さらには中立のフェイク情報さえ「良識」として流れる。
所持免許不要の銃砲を万人が持ったようなものだ。
こうした状況下、知の溶解は進み、知識人、言論人の劣化も著しい。かくして衆愚社会が出現しつつある。二十世紀中に何人かの賢者が警告を発していたけれど、新聞で放送で明るく語られて幕を開けた二十一世紀がこんな風になるとは、誰も思わなかった。偽善。欺瞞。疑惑。ざわ、ざわ、ざわ。とどのつまりが、蝉の悲鳴にもならない不安のざわめきだ。
知識人たるもの、言論人たるもの、ここで正鵠(せいこく)を射た暴言を発しなければならない。「じつにバカだ」と。››
著者は現在の衆愚社会では、「無知な者が無知な者を論破しているだけ」と憤る。
たとえば、「支那」が禁止用語とされていることに、「差別語ではない」と反論。
「日本人が〝支那〟と呼ぶのが差別なら、なぜ中国は欧米の〝China〟に抗議しないのか」と疑問を呈す。
‹‹イギリスでもポルトガルでもChinaは一貫して蔑視の文脈で使われ、支那侵略はほんの二十年前まで一世紀半も続いたのだ。支那はこうした蔑視に一度として抗議したことはない。その一方で、日本にのみ「支那」使用を禁ずる。理由は、欧米崇拝と日本を含むアジア蔑視だ。最も恥ずべき差別意識がここにある。そして、日本人の卑屈さ。世界中で差別者が被差別者に謝罪した例は、残念ながら多くない。しかし、差別されている方が差別している方に謝罪している例は、日本以外に一つもない。「差別されてごめんなさい」という異常な言語空間が形成されている。››
また、著者はこの衆愚社会を変えるためには、「選挙権免許制度」を導入すべきと考える。
‹‹私の提案を、何か国家主義的な思想(右の、あるいは左の)に基くもの、または軍国主義的な意図(右の、あるいは左の)持ったもの、と思う人がいるかもしれないからである。しかし、私の思うところは全く逆である。権力の暴走(右の、あるいは左の)、侵略戦争(右の、あるいは左の)を防ぐために、普通選挙制度を廃し、選挙権免許制度を提起しているのだ。一体、我々は何を根拠にして普通選挙制度を良い政治制度だと思い込んでいるのか。よく考えると、何の根拠もありはしない。何となくそう思い込まされているだけである。
歴史的に見てみよう。日本の軍国主義化、侵略戦争への歩み、言論弾圧、これらは全部普通選挙制度以後のことである。››
反論上等!
右も左もかかってこい!
衆愚社会と化したこの国の言論状況をあぶり出し、「正鵠を射た」暴言をぶちまける。
小学館新書
著/呉 智英
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