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2018.7.31
彼女の〝誘惑〟を体験した著者にしか書けない問題作!『全告白 後妻業の女「近畿連続青酸死事件」筧千佐子が語ったこと』
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交際、結婚後、間もなく亡くなった高齢男性は10人以上!
彼らから相続した不動産や預貯金の合計額は10億円!
筧千佐子が逮捕される8か月前の2014年3月、マスコミの間では「大事件になるぞ」と囁かれていました。
4人目の夫の青酸中毒死疑惑を端緒とした捜査で、千佐子と交際、結婚した高齢男性がことごとく不審死していたことが判明したのです。
彼らの死によって、財産を手にしていた彼女のことを多くのメディアが〝後妻業〟と報じました。
一見して〝関西のおしゃべり好きなオバちゃん〟は、なぜこんな凄惨な事件の主役となったのでしょうか。
著者の小野一光氏は、事件取材の大ベテラン。
これまで多くの殺人事件を取材し、様々な殺人犯を見てきました。
その彼が、丹念な周辺取材をし、公判にも通って、ついに千佐子への獄中インタビューに成功!
拘置所での面会を通じて、著者は彼女の〝誘惑〟を体験します。
‹‹目の前にあるアクリル板の向こう側から、彼女はおもむろに切り出した。
「先生、ちょっと手え見せて」
私は彼女から見えやすいように、両手を目の高さに差し出す。
「先生、手えキレイやな。女の人よりもキレイちゃう?見てこれ、私なんてもうガサガサや」
彼女は自分の手を見せながら、話を続ける。
「私は昔オシャレやったんやけど、ここ入ってから、もう全然構わんくなったんよ。男の人がおらんのやもん。やっぱ、男の人がおらんと、そういう気にはならんわ」
そう口にすると、私の目をじっと見つめる。
京都拘置所の面会室。面会時間が終わる直前のことだった。脇の刑務官に促されて立ちあがった彼女は、面会室を出る前に二度こちらを振り返り、女の子が密会の別れ際に「また今度ね」と、未練を残すような表情を浮かべ、手を振って出ていく。
面会を重ねて十回目のときの一場面だ。
彼女の名は筧千佐子。このとき七十一歳になったばかり。››
筧千佐子と交際、結婚し、間もなく亡くなった高齢男性は10人以上とも言われ、千佐子が彼らから相続した不動産や預貯金の合計額は10億円と見られています。
過去に例のないほど大規模な「後妻業殺人事件」を起こした動機とは?
手口は?
被害者への思いは?
そして、〝後妻業の女〟の行動原理は?
さらには、千佐子以外のキーマンたち――怒りに震える被害者の親族たち、彼女が高齢男性との出会いの場として使っていた結婚相談所、殺害されなかった元交際相手ほか――の告白も掲載!
圧倒的な取材力で事件の真相に肉迫した衝撃の問題作です!!
直木賞作家で小説「後妻業」の著者である黒川博行氏推薦!
「綿密な取材による圧倒的リアリティー。
後妻業とは人間の〝業〟だった」
〈目次〉
プロローグ
第一章 疑惑の後妻
第二章 被害者たち
第三章 出会いの裏側
第四章 殺害後の音声データ
第五章 饒舌な被告人
第六章 認知症裁判の行方
第七章 面会室にて
第八章 行き詰まり、そして……
エピローグ
著/小野一光
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