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2016.11.11

“ 僕はヘルメットをかぶった少女に恋をした” 笑いあり、エロあり、偏愛カルチャーあり! 『60年代ポップ少年』

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キーワード: エンタメ コラム 映画 音楽 SF

“ 僕はヘルメットをかぶった少女に恋をした”  笑いあり、エロあり、偏愛カルチャーあり!  『60年代ポップ少年』

ビートルズだけが60年代じゃない!

 

ビートルズを世界でいちばん憎んでいる男、亀和田武。

1960年、当時12歳だった亀和田少年は、

坂本九の「悲しき60才」でポップスに目覚めます。

ところが、ビートルズの登場によって、

それまで全盛だった和製ポップスが

一夜にして懐メロ化してしまいます。

 

‹‹ビートルズこそ

1960年代を代表するアーティスト。

確かにそれは間違いではないが、

彼らと入れ替わるように姿を消した

ミュージシャンを語ることも重要ではないか。

教科書に書かれた1960年代史ではなく、

もっと生々しくトリヴィアルな60年代

いつか書いてみたいと思っていた››

  

ジャズも漫画も、全共闘もSFも全部ポップ文化だった! 

 

新聞・雑誌の連載などで活躍する名コラムニストが

卓越した記憶力で、12歳から22歳の出来事を執筆。

今までにないアプローチで60年代をうつしだします。

亀和田氏は、「ビートルズとバリケードが青春だ」

なんて嘘っぱちだと既成の60年代史観をぶったぎり!

 

渋谷・道玄坂で、毎月1がつく日に開催され、

プロ作家も参加したSF好きの「一の日会」に通い、

東京オリンピック開会式の日は、千鳥ヶ淵でボートを漕いだ。

吉祥寺の私大で右翼学生とわたり合い、

デモで別セクトにいた美少女に恋をする。

そして、童貞少年が夢中になった吉行淳之介の性小説、

ジャズを聴くならジャズ喫茶、

映画を観るならフランス映画、

合体シーンはドリルの音と映像だったピンク映画・・・。

 

単純で複雑で、ポップでちょっとメランコリックな60年代。

もちろん、著者ならではの批評性もたっぷり。

これこそ60年代のポップ史!

知っておいて損はない、痛快なネタが満載です!

表紙のイラストは江口寿史。

 

『60年代ポップ少年』

著/亀和田武

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