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2016.3.3

これが本物の破天荒だ!! 嵐山光三郎が規格外の怪人物・きだみのるについて綴った痛快評伝。 『漂流怪人・きだみのる』

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『悪党芭蕉』『文人悪食』など、文人の評伝シリーズがロングセラーとなっている嵐山光三郎。彼が「どうしても書いておきたかった」という文人評伝が『漂流怪人・きだみのる』だ。

 

「翻訳家、旅行家、詩人、作家、コスモポリタン、そして社会学者、という多面体があわさって、きーだみのるとなる」。きだみのるはファーブル『昆虫記』の訳者で、戦後『モロッコ紀行』を執筆。雑誌『世界』で連載されていた『気違い部落周游紀行』はベストセラーとなり、渋谷 実監督、淡島千景主演で映画化され大ヒット! 45年前、当時一世を風靡していた社会学者・きだみのるの連載を、平凡社で雑誌『太陽』の編集部員だった著者が担当することに。嵐山が原稿依頼のため、編集長とともに、きだ氏の仕事場に呼ばれて行くと、そこには、悪臭漂うゴミに埋もれて原稿を書く、白髪・坊主刈りの入道が・・・!? かくして、北海道から沖縄まで、日本列島の小さな村を旅して、村の人々の生活や習慣を採集する企画がスタート。旅と取材と食を通して、きだとマネージャー(きだは嵐山のことをこう呼んでいた)は交流を深めていく。

 

(写真:柳沢 信)

 きだみのるの仕事場には、野菜やカビの生えた干物、フランスパン、ラム酒、広辞苑、週刊新潮、長靴、万年ぶとん、トランジスタラジオなど、家庭用品と雑誌と食料が渾然一体となって散らばっていた。

 

 全国各地を旅したメンバー。写真右から、きだみのる(75歳)、謎の少女・ミミくん(7歳)、嵐山光三郎(28歳)、カメラマン・柳沢 信。長野県の伊那の山中にて、セルフタイマーで撮影。

 

 フランス人趣味と知識人への嫌悪、反国家、反警察、反左翼、反文壇で女好き。はてることのない食い意地(きだみのるの豪快料理レシピも掲載)。人間のさまざまな欲望がからみあった規格外の怪人物・きだみのるのエピソードを通じて、彼の謎に迫っていく! 開高 健に、「じつに爽快、明晰そのもの、鼓舞激励された。拍手します」と言わしめた、「永遠の自由人、きだドン」の生き様は、男が小物ばかりになってしまったといわれる今、元気と勇気と感動を与えてくれる名評伝だ。

 

『漂流怪人・きだみのる』

著/嵐山光三郎

月刊『本の窓』の大好評連載がついに単行本に。人物評伝の白眉といえる1冊です。

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