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2021.12.27
2020年夏発売後、全国書店で大反響を巻き起こした「あの君」シリーズ第2弾。『彼女が最後に見たものは』
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キーワード: 小説 ノベル ミステリ 警察 バディ ベストセラー
理不尽な死と家族の崩壊を描く圧巻のミステリ
24万部突破の大ヒットミステリ『あの日、君は何をした』。
2020年7月に発売後、〝極ミス〟(極上のミステリ)と絶賛され、版を重ねること17刷。
同年秋には啓文堂書店の「2020年文庫大賞」第1位にも選ばれました。
本作『彼女が最後に見たものは』は、著者のまさきとしかさんが「死にゆく人、遺された人。それぞれの人生に寄り添いながら書きました」と語る、待望のシリーズ第2弾です。
クリスマスイブの夜、新宿区の空きビルの一階で女性の遺体が発見された。
五十代と思われる女性の着衣は乱れ、身元は不明。
警視庁捜査一課の三ツ矢秀平と戸塚警察署の田所岳斗は再びコンビを組み、捜査に当たる。
そして、女性の指紋が、千葉県で男性が刺殺された未解決事件の現場で採取された指紋と一致。
名前は松波郁子、ホームレスだったことが判明する。
予想外の接点で繋がる二つの不可解な事件の真相――。
彼女はなぜ殺されなければならなかったのか。
彼女はなぜホームレスになったのか。
誰も知らない真実が明らかになる瞬間、世界が一転する。
各方面から反響続々!!
黒木 瞳さん(女優)――まさきとしかの小説は、読者をミステリーという底なし沼に引きずり込み、人間の滑稽さを人間愛へと成就させる。
推薦文全文はこちら▶▶▶https://www.shogakukan.co.jp/pr/masaki/recommend_kuroki.html
伊岡 瞬さん(作家)――人生は苦く、時に甘美だ。その光と陰を鮮烈に切り取った手腕に脱帽!
浅野智哉さん(ライター)――ラスト1行、脊髄にズン! ときた。見事な回収、そして呆然。
若木ひとえさん(文教堂北野店 書店員)――悲しみや苦しさがそぎ落とされたあとに残るもの、それが彼女の本当の姿、本性なんだと思う。
若木さんと著者の対談はこちら▶▶▶https://www.shogakukan.co.jp/pr/masaki/crosstalk_wakagi.html
解説は書評家の豊﨑由美さん。
«まさきとしかはデビュー以来一貫して、親と子、家族の間に生じる軋みの音に耳を澄ませ、昏さに目をこらし続けてきた作家である。
ゆえに「イヤミス」でくくられてしまうことがあるけれど、わたしは断固反対したい。まさきが書く小説の多くは、たしかに読後感が明朗とはほど遠い。が、記憶に残るのは「イヤな話だったな」という雑な印象ではなく、「知らなくてはならなかった大事な何かを手渡された」というずっしりした手応えだ。
まさき作品を読んだ後、読者は自分にとっての親との関係を洗い直さずにはいられなくなる。親と自分を見る目が変わる。優れた文学作品は、それを読む前とは世界や自身の見方を変えてくれるのだ。まさきとしかは、そういう小説を書いている。»
(本書「解説」より一部抜粋)
著/まさきとしか
【著者プロフィール】
まさきとしか
1965年生まれ。北海道札幌市在住。2007年「散る咲く巡る」で第41回北海道新聞文学賞を受賞。13年、母親の子供に対する歪んだ愛情を描いた『完璧な母親』(幻冬舎)が刊行され、話題になる。他の著書に『熊金家のひとり娘』『大人になれない』『いちばん悲しい』『祝福の子供』『屑の結晶』などがある。
Twitterアカウント:@tonchintan
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