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2021.11.4

薬物、売春・・・少年犯罪が急増する背後に何があるのか!?『ボーダーライト』

キーワード: 小説 警察小説 音楽 役小角

薬物、売春・・・少年犯罪が急増する背後に何があるのか!?『ボーダーライト』

神奈川県警少年捜査課の高尾が古代の霊能者「オズヌ」と難事件に挑む警察小説!

なぜか神奈川県内で薬物売買や売春などの少年犯罪が急増しはじめた。

「仕置き人」と呼ばれる県警少年捜査課の高尾勇と、その部下の丸木正太が一連の事件を洗い始めると、彼らは〝普通の高校生〟で、いずれも人気バンド「スカG」のボーカル「ミサキ」の信奉者だった。

果たして、彼女は事件に関係しているのか? 

一方、高尾のよく知る高校生・赤岩猛雄が薬物売買の疑いで逮捕されようとしていた。

彼は元暴走族のリーダーだったが、かつての仲間が犯罪に手を染めるのを阻止したという。

時を同じくして、高尾は高校教師の水越陽子に呼び出され、修験道(しゅげんどう)の開祖・役小角(えんのおづぬ)の呪術力を操るという謎の高校生・賀茂晶に会いに行く。

 

«賀茂晶が、初めて口をきいた。

「わが名はオズヌ」

やっぱりそういうことか、と丸木は思った。先ほど、高尾が「降りている」と言ったのは、賀茂晶に役小角が降霊しているということなのだ。

憑依現象ということらしいが、賀茂晶には、それが起きるという。彼に憑依するのは、役小角だけらしい。

役小角は、役行者とも呼ばれる。修験道の祖とも言われる古代の霊能者だ。ゆかりの地である奈良県の吉野では、お土産屋などいたるところでその肖像にお目にかかる。

前鬼後鬼(ぜんきごき)という二匹の鬼を連れた行者姿で描かれることが多い。二匹の鬼は、役小角の従者なのだ。

「えーと・・・・・・、オズヌさん」

高尾が言った。「俺に会いたいと言ったそうだな」

「申した」

「なぜだ?」

「ナはすでに知っておろう」

「知っている? 何を?」

「後鬼が捕らえられた。このままでは裁きを受けることになろうと、前鬼が申す」

賀茂が言う後鬼というのは、赤岩のことだ。そして、前鬼が水越陽子だ。»

(本文より)

 

高尾は賀茂から赤岩を助けるように言われ、事件の背後に潜む黒幕の正体をあぶり出そうとするが・・・・・・。

エンタメ小説界を牽引する気鋭作家、今野敏が放つ新感覚警察小説!!

 

「『ボーダーライト』には、呪力をあやつる謎の高校生が登場します。そう、『わが名はオズヌ』のオズヌ(役小角)です。同作が出版されたのは2000年ですから、21年ぶりの降臨になります。ずいぶんとご無沙汰でした。

でも、今作は単なる続編というわけではありません。『オズヌ』の筋書きを簡単にいえば、神奈川県警少年捜査課の高尾にオズヌが協力しながら、悪徳政治家や土建屋を成敗するというものでした。といえば、現代ものに聞こえるけど、重きを置いたのは、1000年以上前に修験道開祖だったオズヌの来歴です。ジャンルでいえば伝奇小説でした。

『ボーダーライト』はあくまで警察小説をベースにして、そこに超越的な力をもつ高校生が捜査協力をする設定で書いています」(著者)

 

著者による『ボーダーライト』ついてのコラムはこちら▶▶▶https://shosetsu-maru.com/yomimono/essay/boderlight

 

『ボーダーライト』

著/今野 敏

【著者プロフィール】

今野 敏(こんの・びん)

1955年北海道生まれ。上智大学在学中の78年、「怪物が街にやってくる」で第4回問題小説新人賞を受賞。東芝EMI勤務を経て、82年に専業作家となる。2006年、『隠蔽捜査』で第27回吉川英治文学新人賞を受賞。08年、『果断 隠蔽捜査2』で第21回山本周五郎賞ならびに第61回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)を受賞。17年、「隠蔽捜査」シリーズで第2回吉川英治文庫賞を受賞。近著に、『わが名はオズヌ』『宗棍』『大義 横浜みなとみらい署暴対係』などがある。

 

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