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2021.12.1
『逃げる女』にはワケがある。「潔白」の著者、4年ぶり待望のリアルサスペンス!
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キーワード: 小説 ノベル サスペンス ミステリー 道警 逃走劇 社会
スリリングな逃走劇の先にある衝撃の真実!
人を殺しても、逮捕できないヤツがいる――。
2023年、秋、北海道・札幌の葬儀場で、道警捜査一課の生方吾郎は、所轄の駆け出し刑事である溝口直子とコンビを組み、久野麻美(くのあさみ)という女を張っていた。
8日前に起きた殺人事件の被疑者である麻美は、葬儀場を出た後、警察の追尾を受けながらもその姿を消してしまう。
«あああ! 思わず膝が崩れそうになった。
「マル被が逃げました! 通用口から、白のデミオ」
Pフォンに向かって泣くように叫んだ。
溝口直子の悲鳴に近い絶叫が、生方の耳をつんざいた。»
札幌、旭川、釧路・・・・・・張り巡らされた捜査の網をかわして、北海道を脱出しようとする麻美。
麻美が勤める興信所所長の社長はいう。
«「オツムだけじゃあねえんだな、肝もすわってる。異様なほどにな」»«麻美には不思議な本能がある。危険をかわす本能が。ピアノ線の隙間を飛ぶ蝙蝠(こうもり)みたいな」»
寸前のところで追手をかわす麻美。
それを追いつめていく道警。
手に汗握る逃走劇、その先に隠された思いもよらぬ真実とは――。
スリリングな展開の連続から驚愕のラストまでページをめくる手が止まらない!
冤罪や司法の壁をリアリティ溢れる筆致で描き話題を攫った「潔白」の著者による白熱のノンストップミステリー!!
「確かに自分のために逃げた部分もなくはない。ただ僕は彼女にもっと社会的で個人を超えた使命感を持ってほしかったし、特に今はそういうジェンダーレスで視野の広いヒロインが求められていると思うんです。
その使命が何かはネタバレになるので言えませんが、要はモリカケでも何でも、我々は真相がさして追及もされないまま闇に葬られ、あらゆるモヤモヤがモヤモヤなまま蓋をされる現実に慣れ過ぎちゃいないかと」(著者)
本書『逃げる女』ついての著者インタビューはこちら▶▶▶ https://pdmagazine.jp/today-book/book-review-886/
著/青木 俊
【著者プロフィール】
青木 俊(あおき・しゅん)
1958年、横浜市金沢区出身。上智大学卒。1982年テレビ東京入社。報道局、香港支局長、北京支局長等を経て2013年に独立。退社し、執筆に専念。著書に16年『消された文書』『潔白』がある。
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