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2021.11.30
日本人と外国人が共生していくために必要なこととは?『日本再生 令和の開国論 グローバル人材共生の青写真』
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キーワード: 政治 社会 外国人労働者 技能実習生 外国人材共生 リーチ・マイケル 武部勤
日本で活躍する外国人はいま何を思う。
少子高齢化、人口減少時代に突入した日本。
外国人材と共に活躍できる「グローバル人材共生社会」への〝青写真〟とは?
昭和24年に269万人を超えていた出生数が、令和2年には84万人まで減少してしまった日本。
深刻化する労働力不足を担う外国人の働き手は、いよいよ重要な存在になっています。
にもかかわらず、日本社会には依然として外国人労働者は安い労働力という発想があるのではないでしょうか・・・。
本書の筆者、武部勤氏は2012年に政界を引退した元自民党幹事長。
昨年、技能実習生をサポートする団体として外国人材共生支援全国協会(NAGOMi)を設立し、同協会の代表理事会長に就任。
技能実習生など、日本で働く外国人との共生社会の実現を目指し、80歳を迎えた今も全国を駆け回っています。
«少子高齢化、人口減少時代に突入した日本においては、日本の国柄を守りつつ日本人の国際性を高め、外国人材と共に活躍できる「グローバル人材共生社会」への環境整備を、国家的プロジェクトとして急がねばならない。これこそが、多様化する国際社会の中で共生していくための「令和の開国」なのである。»
(本書「はじめに」より)
では、「令和の開国」のために何が必要なのか?
本書は、日本人と外国人が互いに敬いながら共生していく社会について考える熱い議論から始まります。
15歳でニュージーランドから来日したラグビーのリーチ・マイケル選手は、ラグビーワールドカップに出場するにあたり、国歌「君が代」の「さざれ石」を学ぶために宮崎県の神社をチームで訪れました。
約半数が外国出身選手だったチームをまとめるための行動に込められた思いとはなんだったのでしょうか。
リーチ選手からは、日本社会の問題点、リーダーの役割など、ラガーマンならではの視点から鋭い指摘がなされました。
来日にして17年、「確かに外国人が増えて、外国人に少しずつ慣れてきたが、日本社会はもっともっと異種のものを組み合わせてハイブリッド化することが必要だ」「自分たちも進化していかなければいけない。リーダーがそういう意識を持てば、チーム全体はおのずと変わっていくものだ」とリーチ選手は説きます。
そして、「日本代表のチームとしての思考プロセスを自分たちのものだけにせず、オープンにすることによって、いろいろな会社やスポーツチームが学べるようにしたい」と今後の抱負も!
本書では、リーチ選手をはじめ、JICA(国際協力機構)理事長の北岡伸一氏、外国人技能実習機構理事長の大谷晃大氏など5人との対談や、日本で活躍する外国人材10名へのインタビューを通してその問題点を探り、具体的な提言をまとめます。
ポストコロナの世界において、お互いに助け合い、共生できる多様性豊かな未来をつくるために必要なのは、互いを知り、互いを尊重すること。
外国人材共生の基礎知識など諸問題を網羅する一冊です。
著/武部 勤
【著者プロフィール】
武部 勤(たけべ・つとむ)
昭和16年(1941)、北海道斜里町生まれ。北海道議会議員(4期)を経て1986年衆議院議員に当選。以来北海道12区で8期連続当選。2001年農水相、2004年自民党幹事長を歴任。2012年の政界引退後は、公益財団法人東亜総研代表理事。一般財団法人外国人材共生支援全国協会代表理事。日越大学理事。
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