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2021.10.21
厄介な隣国はなぜ、世界を敵にまわすのか?『池上彰の世界の見方 中国』
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キーワード: 政治 時事 経済 感染防止 デジタル 中国 池上彰
香港の民主化運動弾圧、新型コロナウイルスの情報隠ぺい・・・「池上解説」で知られざる中国の実態が丸わかり!
人口は世界一、GDPでは世界第2位となった中国。
しかし、その対外戦略や、デジタル大国の実像は意外に知られていません。
中国の素顔を池上彰が徹底解説します!
«国際情勢を理解するうえで大事なことは、その国の「内在的倫理」を理解するということです。もっと簡単に言うと、その国の国民の立場になってみるということです。これから詳しく話していく新疆ウイグル自治区の問題も、香港の問題も、中国国内の問題なのです。よそから口を出されたくないという思いがある。国際的なスタンダードで言えば、どちらの問題も許されないことで、人権を無視している。でも、中国には、近代以降、列強に支配され搾取されてきた歴史的な背景があるので、外国からいろんなことは言われたくない。そして、国内が分裂しないこと、国内を統一しておくことが、国の安全のためにいちばんだという倫理がある。これがまさに「内在的倫理」ということです。
それぞれの国に、それぞれの倫理があるわけです。それを「中国はひどい国だ」と一刀両断にしないで、中国には中国でこういう理屈があるのだということを知ったうえで、じゃあ、どうするのかということを冷静に考える。国際社会と付き合う時、この姿勢が大事ではないでしょうか。ぜひこのことを念頭に置いて、この本を読み進めていってほしいと思います。»
(本文より)
こちらは本書の内容の一部です。
■ 食料の輸入制限をちらつかせる中国に忖度して、ノーベル平和賞受賞者が変更された可能性が!?
■ 中国ではコロナ感染防止のため、国民ひとり一人のスマホの履歴を当局がチェックしている
■ ワクチン外交を用いられるウイグル人を追いつめる中国政府。その手法とは?
■ イギリスは当初、香港を英国領にとどめようとしたが、中国首脳の脅し文句を聞いて、態度を一変させた!?
■ 優秀な学生は共産党にスカウトし、拒めば将来に影響が・・・
■ 中国には一定以上の規模の企業や教育機関には必ず共産党員がいて、企業の実質的な指導者が共産党員で、重要な決定は共産党の指示を仰いでいる?
■ ネット通販大手・アリババが毎年11月11日に行う大セールの取扱高は約8兆円!
「さすが池上さん!」「難しい国際関係がよく分かった!」と大好評!『池上彰の世界の見方』シリーズ第12弾!
今回も、わかりやすいのはもちろん、知られなかった話が盛りだくさんの内容になっています。
新型コロナ対応から対外政策、共産党の結党からデジタル大国になるまでの歴史など、中国のことが手に取るようにわかる1冊です!
〈目次〉
はじめに
第1章 「食料」を武器にした中国と対中包囲網
第2章 「新型コロナ対応」から見る中国、台湾
第3章 「一国二制度崩壊」から見る香港、中国
第4章 「中国共産党100年」から見る中国
第5章 「世界の工場」から見る中国
第6章 「デジタル大国」から見る中国
巻末資料―中華人民共和国地図
中国略年表
おわりに
著/池上 彰
【著者プロフィール】
池上彰(いけがみ・あきら)
1950年長野県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、73年にNHK入局。報道局社会部記者などを経て、94年4月から11年間にわたり、『週刊こどもニュース』のお父さん役を務め、わかりやすい解説で人気を集める。2005年NHKを退職し、フリージャーナリストに。現在、名城大学教授、東京工業大学特命教授。愛知学院大学、立教大学、信州大学、関西学院大学、日本大学、順天堂大学、東京大学などでも講義する。
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