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2020.7.5

「ここまでやるか」中国コロナ戦争最前線ルポ『新型コロナVS中国14億人』

キーワード: 新型コロナウイルス 中国 新しい生活様式

「ここまでやるか」中国コロナ戦争最前線ルポ『新型コロナVS中国14億人』

この本は、中国ぎらいの人にこそ読んでほしい!

中国に精通しビジネス全般を専門としている著者は、2020年1月16日に日本で新型コロナウイルスの感染者が確認された前後に、中国での感染者がまったく増えなかったことに違和感を覚える。

当時、中国の新型コロナを巡る日本の報道は「隠ぺいがやばい」の一色で、中国が行った感染対策の詳細は見過ごされていた。

さらに、中国の専門家の会見によって「人から人への感染」の実態が明らかになった後も、厚労省や日本人の専門家は「人から人への感染は限定的」「感染力はSARSより弱い」という見解を出すなど「対岸の火事」と捉えていた。

2月に入ってからも、日本では楽観的な状況が続き、現在に至るまで、後手後手の対応に終始している。

その一方で、「コロナを世界にばらまいた元凶」として批判を浴びる中国は、未知なるウイルスをどう迎え撃ったのか?

14億人もの中国人はどのようにコロナと対峙したのか?

中国が感染抑制のために講じた対策は、とんでもなくスケールの大きいものだった。

 

「マスクを外すとドローンが警告」

「GPSで個人の感染リスクを追跡」

「AIの画像診断で感染を判断」

「5Gネットワークで感染者を遠隔診療」

「病院ではロボットが看護師に」

 

そして・・・・・・「ウイルスを故意に拡散したら死刑」

 

技術と強権と監視を駆使した、異形の大国の異形のコロナ対策ドキュメント。

 

著者はこう説く。

 

«新型コロナで中国との関係が悪化した国がある一方で、中国の感染症対策を採用し、AIや5Gを自国の医療機関に導入し、医療チームの派遣を求める国も少なくない。日本と中国は移動が制限され、しばらくは一層遠い国になる。だからこそ、私たちは見えないところで起こっている中国の進化から、眼を背けるべきではない。日本が「コロナ後」の世界でどうポジションを築くかを考える上でも。»

 

強権的な行動制限、恐るべき人海戦術、トライ&エラーのスピード感、最先端技術の現場への投入・・・ポストコロナの世界で、中国はより一層強大な国になっているだろう。

 

〈目次〉

序章 「コロナ後の世界」に向かう中国人

第一章 5G、AI、ビッグデータでコロナを迎撃

第二章 ウイルスばらまいたら死刑

第三章 リーダーは政治家よりも医師と企業

第四章 グローバル化する〝マスク大戦〟

第五章 中国から流入した日本のデマ

第六章 コロナとの戦いは続く

終章 早く抜け出した国が新しい世界をつくる

 

小学館新書

『新型コロナVS中国14億人』

著/浦上早苗

 

【著者プロフィール】

浦上早苗(うらがみ・さなえ)

1974年、福岡市生まれ。経済ジャーナリスト。早稲田大学政治経済学部卒業後、1998年から西日本新聞社記者。2010年に中国・大連の東北財形大学に7歳の息子を連れて国費博士留学(企業管理学)。少数民族向けの大連民族大学での講師を経て、米中ビジネスニュース翻訳、経済記事執筆・編集など。専門はコミュニケーション・マネジメント、中国IT企業・ブロックチェーンなど。法政大学イノベーション・マネジメント研究科(MBA)兼任講師。本作が初の著書。

 

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