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2021.4.2
50代女性3人の〝しんどい現実〟を照らす。『白木蓮はきれいに散らない』
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キーワード: コミック 女性 生き方
私の人生ってこのままでいいの? 好きなように生きちゃダメ?
「おひとりさま」だった同級生の死をきっかけに、自らの生き方を問い直す。
数々の書評で絶讃されたベストセラー「ものするひと」の作者が、デビュー10周年に届ける野心作。
1963年生まれ、〝しんどい現実〟を生きる3人の女性を、あたたかな眼差しで描き出す。
マリ、サヨ、サトエは高校時代の同級生。
ある日、彼女たちは同じクラスだったヒロミが、自らが所有する「白蓮荘」の部屋で孤独死したのをきっかけに久々に集まった。
- 「ほんとうは料理も掃除も洗濯も好きじゃない」専業主婦のマリ
- 「自分の身を守るなんてこの歳までしたことなかった」夫と離婚調停中のサヨ
- 「お嫁に行って子供を産まなきゃだめですか」キャリアウーマンのサトエ
ヒロミが残した遺言書に書かれていたのは、「庭に大きな白木蓮が植えられたアパート」と「そこに住む謎の店子の今後について」のお願い。
宛名は、なぜかそれほど親しくもなかった3人だった。
どうして私たちなのか?
変わらない関係、変わりゆく状況の中で、それぞれの人生を見つめていく3人。
彼女たちの先に待ち受けているものとは・・・。
脚色しすぎない等身大のセリフと独特なタッチの絵がじわじわと心の中に浸透し、登場人物と同じ空気感を共有しているような感覚に。
生きづらい世の中で自分の居場所を探し求める、女と記憶と友達の話。
作/オカヤイヅミ
【著者プロフィール】
オカヤ イヅミ
1978年、東京都生まれ。独自の感性で日常を切り取った『いろちがい』で2011年デビュー。著書に『すきまめし』『続・すきまめし』『ごはんの時間割[1][2]』『ものする人[1][2][3]』『みつば通り商店街にて』『いいとしを』ほか、人気作家へ理想の「最後の晩餐」について訊ねたエッセイコミック『おあとがよろしいようで』など。本作は『女性セブン』連載中から話題を呼んだ作品に大幅加筆して単行本化したもの。
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