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2020.7.6

内部資料1400件入手!独裁国家のベールを剥ぐ。『金正恩の機密ファイル』

キーワード: 北朝鮮 政治

内部資料1400件入手!独裁国家のベールを剥ぐ。『金正恩の機密ファイル』

北が本書に重大関心?

4月中旬、金正恩の動静が途絶え、米メディアは「金正恩重篤」報道まで流した。

結果的に誤報だったとみられているが、金正恩はなぜ、未だに姿を現さないのか。

健康不安?

コロナで避難?

『金正恩の機密ファイル』は、そんな謎多き独裁者と独裁国家のベールを剥ぐ北朝鮮解体新書だ。

 

«本書の校了直前、何者かが私に成りすまして、多くの知人に電子メールを送りつけた。〈略〉私のコンピューターに保存されている少なからぬ北朝鮮関連の資料が無断でアップロードされていた。何者かが私のコンピューターに侵入したのは明らかだった。»

(本書「あとがき」より)

 

これは北朝鮮と関連があるものの仕業か?

北が関心を抱いたものとはなんだったのか?

 

朝鮮半島取材25年に及ぶ著者が、独自ルートで入手した北朝鮮の内部文書を初公開!

入手経路は、北朝鮮に住む取材協力者や、脱北して韓国に亡命した元北朝鮮高官、北朝鮮情報を収集する周辺の国際機関に所属する人物からなど。

入手の経緯は情報提供者を保護するため明かせない。

約1400件超の機密文書や音声記録には、金正恩の暗殺計画から朝鮮人民軍の内申書、はたまた深刻な麻薬汚染や巷に現れたモヒカン男子への戒めまで、北の実態が赤裸々に記されていた。

北朝鮮は独裁国家だ。

情報統制も厳しい。

内情を知るには公式発表の裏を読み取るか、脱北者の証言に頼るしかない。

唯一の抜け道が、今回の内部資料である。

金正恩は、なぜ南北共同連絡事務所を爆破したのか?

米朝交渉以降も、北朝鮮は何も変わっていなかった?

内部資料を読み解けば、北朝鮮の真意も見えてくる。

 

«資料を通じて北朝鮮の全体像に迫ろうとする本書の内容は、北朝鮮で体制側に属し、最高指導者に忠誠を誓っている彼の国の知人たちを不快にさせたり、怒らせたりすることがきっとあるはずだ。日本と北朝鮮を隔てる体制の壁は高く、厚い。北朝鮮の人々と育んだ友情や信頼を失うおそれは、絶対にないとはいえない。 そういう点を考えると、本書の執筆はある意味、私にとって北朝鮮との「決別宣言」になるかもしれない»

(本書「まえがき」より)

 

こちらは本書の内容の一部です。

 

■ 金正恩を暗殺しようとした北朝鮮市民がいた

■ 元女子学生の麻薬売人が男たちを薬漬けに

■ 韓流ドラマが観られないようにテレビを改造

■ モヒカンもジーンズも取り締まりの対象

■ 脱営、横領、殺人、・・・軍の荒廃が止まらない

■ 危険な放射性物質をバケツに入れて保管

■ 金正恩は金正日が嫌い

 

当局発の文書ゆえ生々しい。

圧政に苦しみながらも生き抜く民衆のしたたかさも見えてくる。

臨場感あふれる取材現場の裏側を収録したコラム「取材ノート」も興味深い。

 

«ホテルロビーにいた男は私がチェックアウトするのを見つけると、丹東駅まで前日と同様、私ときっちり2メートルの間隔を空けて付いて来た。

「それは強行監視ですね」

帰国後、日本の公安関係者に、以上のエピソードを紹介すると、彼の口から聞き慣れない言葉が飛び出した。»

 

〈目次〉

まえがき

第1章 金正恩暗殺計画と21世紀の妙薬

取材ノート① 強行監視

第2章 荒廃する朝鮮人民軍

取材ノート② 偽装取材

第3章 無法者の稼ぎ方

取材ノート③ 情報機関と競争

第4章 金正恩秘録

取材ノート④ 焼酎偽造事件

第5章 なぜ核に固執し続けるのか

取材ノート⑤ 国情院の誤報

あとがき

 

小学館新書

『金正恩の機密ファイル』

著/城内康伸

 

【著者プロフィール】

城内康伸(しろうち・やすのぶ)

1962年、京都市生まれ。東京新聞(中日新聞)編集委員。ソウル支局長、北京特派員などを歴任し、海外勤務は計14年に及ぶ。著書に『昭和二十五年 最後の戦死者』(第20回小学館ノンフィクション大賞優秀賞)など。

 

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