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2018.6.12

金正恩は道化師ではなく若き経営者!?世界中でせり上がる「壁の正体」に迫る!『「激動の世界をゆく」大越健介取材ノート』

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金正恩は道化師ではなく若き経営者!?世界中でせり上がる「壁の正体」に迫る!『「激動の世界をゆく」大越健介取材ノート』

「激動の世界をゆく」シリーズの取材日誌をまとめた一冊!

1989年、ベルリンの壁崩壊以降、世界のあらゆる垣根を取り除こうとする「グローバリズム」の波が世界の垣根を取り払っていった――。

しかし、今、世界で新たな「壁」があちらこちらで築かれようとしている。

その「壁の正体」とは何なのか?

NHKのキャスター大越健介氏が、NHK BS1の人気番組「激動の世界をゆく」で、世界各地を巡りながら綴った取材ノートをもとに、その謎を追う――。

 

‹‹番組作りは、企画の段階から、取材、制作、放送に至るすべてのことがチームプレーである。リポーターである私自身が感じたことをひとつの軸とし、チームが一丸となって約100分の放送時間にまとめていく。私は、取材中、新たな気づきがあるたびに取材日誌をまとめ、メンバーに一斉メールすることを習慣としてきた。宛て先は同行しているディレクターやカメラマン、現地のコーディネーター、そして、東京で編集の責任を持つプロデューサーといった人たちだ。チームをまとめ、議論し、気づきの新鮮さが失せないうちにスタッフで共有し、取材の質をさらに上げていきたいという願いを込めた。私なりの「便り」である。

番組も2年半を経て回数を重ね、その過程での取材日誌もずいぶん溜まった。そして私は、「激動の世界をゆく」シリーズのリポーターを退くことになった。

愛着ある番組を去るに当たり、溜まった日誌のすべてを読み返してみた。それはいわば身内に宛てて書いたつぶやきの塊である。放送人である以上、番組の形で完璧な形で仕上げ、皆さんにお見せするのが本務ではあるが、日誌の中には番組に盛り込むことができなかった事実や気づきも潜んでいた。そして、私はこの日誌を再構成して、一冊の本にまとめることを思い立った。››(著者「まえがき」より)

 

韓国、アメリカ、マレーシアからロシアのウラジオストクまで世界各地をめぐる大取材を敢行した、他では決して読めない「北朝鮮リポート」からは、知られざる立体的な隣国の姿を見えてくる!

ほかにも、台湾有力者が発した「日本にはなぜ学生運動がないのだ!」の言葉、大国ロシアと対峙するバルト三国の若者たちが抱く「愛国心」など、胸に迫りくるリポート多数。

政府の不正を正す取材の渦中に解雇されたポーランドの元公共放送局記者のインタビュー、日本ファンが多い国・カザフスタンの素顔、イスラム教徒が多数を占めながら、「JKT48」を楽しめるインドネシアなど、「現場主義」の取材だからこそ見えてくる「世界の今」が圧倒的に面白い!

 

<目次>

第一章 ジョンウンは道化師か(北朝鮮)

第二章 せり上がる国境(メキシコ)

第三章 疾走する民主主義(台湾)

第四章 ロシアと向き合う小国の矜持(バルト三国)

第五章 欧州ポピュリズムの行方(オランダ)

第六章 終わらない欧州危機(スペイン・ポーランド)

第七章 寛容のイスラム(インドネシア)

第八章 もったいない国(カザフスタン)

第九章 魂に火を灯す(日本・五輪)

 

小気味よくわかりやすい文章で有形無形の壁の実像を描く。

 

『「激動の世界をゆく」大越健介取材ノート』

著/大越健介

 

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