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2019.9.11
室井滋の行くところ事件あり!?すべらない旅エッセイ67連発!『ヤットコスットコ女旅』
この記事は掲載から10か月が経過しています。記事中の発売日、イベント日程等には十分ご注意ください。
これぞ女優・室井滋の真骨頂!
東へ西の珍道中&上を下への大騒ぎに爆笑必至!
あの伝説のミリオンセラー「むかつくぜ!」から28年。
久々となる室井滋さんの最新エッセイ集がついに登場!
移動の車中や宿泊先で遭遇した思わぬ出来事や出会いをユーモラスにつづった旅エッセイです。
出版界で「POP王」として知られる三省堂書店有楽町店の内田剛さんが「やっぱりムロイさんはとんでもなくオモシロイ」「大らかな人間愛に満ちたこの一冊は生きにくくて息苦しいこの世にこそ必要だ」と大絶賛してくださいました。
室井さんは「はじめに」でこうつづります。
「私は東京から故郷への、地方の様々な町への移動の列車や飛行機で過ごす時間が、無性に好きなのだ。ヘトヘトに疲れていても、帰った途端に〝また出掛けたい!〟と思ってしまうのだから。
車中や機内で出会ったり見かけたりする人々や我が身に起こる出来事は、まるで人生の縮図のようであり、自分にいろんなことを教えてくれる。
オバサンになった今も危なっかしいことの連続だけれども、それらは〝世の中って捨てたもんじゃない〟とささやかではあるが大切な栄養を与えてくれている気がしている。
本書『ヤットコスットコ女旅』を手にしてくださった皆さんにもその養分が染み渡ることを願い、楽しい旅のお裾分けができたらなあと思っています」
ハプニングの神さまがついているのか、それとも、類まれなる観察眼の賜物か。
北陸新幹線開通以降、大いに盛り上がる北陸路、地元富山や金沢のことから、京都や奈良などの全国の人気観光地、そして宿泊先でのまさかの怖~い出来事まで、すべらないエッセイの連続!
こちらは、とある旅の途中で起こった「リクライニングを巡る攻防」をつづった一篇です。
‹‹私の顔面からオッチャンの頭のてっぺんまでが約15センチ。これ以上、自分の原稿用紙に向かう角度が行きすぎると、何かの弾みにスダレ頭に接触してしまうやもしれない。
私は距離をすごく気にしながら、顎を引いて書くようにした。
が、それから約10分。〝まさか〟が起こったのだ。
オッチャンときたら突如自分の頭をボリボリ掻き出して、その後頭部の様子が変わってしまう。椅子の内部にあった毛が、一気に外側に飛び出してきたのだ。
まるで冬山が春を迎えて、草木が一斉に伸びたみたいな増量具合! おまけに頭のてっぺんの薄い毛たちは、社内の乾燥でパヤパヤモヤモヤとつっ立ち踊っている。
これが私の鼻先をかすめたら何としようと思うが早いか、私はまさかのクシャミをしてしまった。
「ハ、ハ、ハ~クショ~~ンッ」››
「オッチャン、ちょっと近いわあ」「あなた、誰と旅に出る?」「アッハンお化け参上」「ソフトクリームラブが止まらない」「芦原温泉、ストリップな夜」「男の園へ東京散歩」「おばあさん、危機一髪!」「涼しくて温かな古都」「キタ~!銀盤スターが富山に!!」「鈍行列車で心の旅」ほか――――
ゲラゲラ笑える傑作旅エッセイ全67本。
読めば読むほど元気がわいてきます。
あなたもハプニングを求めて? 旅に出たくなること間違いなし。
持ち運びに便利な新書サイズで、旅先にもぴったりです。
タイトルの「ヤットコスットコ」は、「何とか」「かろうじて」などの意味で、著者の好きな言葉のひとつ。
装画は、「しげちゃん」など数々の作品でコンビを組む人気絵本作家・長谷川義史さんが描き下ろし。
著/室井 滋
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