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2016.12.7

「遺伝子解析」で嫁選びは正解か? 『ゲノムの国の恋人』

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キーワード: 科学 ヘルスケア 恋愛 小説

「遺伝子解析」で嫁選びは正解か?  『ゲノムの国の恋人』

次期最高権力者の配偶者を

遺伝子解析で選定!

 

DNA解析のベンチャー企業に勤めるタナカは、

リサーチ・コーディネーターと名乗る男に

声をかけられ、単身、ある軍事独裁国家へ。

その依頼とは、国家を牛耳る最高権力者の

息子の配偶者選び! 依頼額は100万ドル。

彼専用の研究施設を用意されたタナカは、

7人の花嫁候補のヒトゲノムを解析はじめる。

 

しかし、国家の行く末をにぎる研究とあって、

ひと筋縄ではいかない。

研究を進めるうちに、あきらかになっていく

独裁国家のおそろしい実態。

いつの間にか権力争いに巻き込まれ、

あの手この手で分析結果に手心を加えるよう、

国の幹部たちから圧力がかけられる。

分析結果公開日、タナカがくだした決断は?

 

現役の遺伝子研究医が

ゲノム解析をエンターテインメントに!

 

著者は現役遺伝子研究医にして

「チューバはうたう」

第23回太宰治賞を受賞した気鋭の作家が描く

科学要素たっぷりのファンタジー小説。

本書には注目のiPS細胞やヒトゲノムなど

最先端の科学用語が飛びかうが、

ユーモアあふれる表現と奇想天外な展開で、

圧倒的な読みやすさ!

 

愛か? 遺伝子か?

遺伝子解析は夢の技術?

近い将来、じっさいに結婚相手を

遺伝子で選ぶ時代がくるのか?

そのとき、アナタ自身は

その解析結果をふまえ、

どう行動するのか?

現代の重要なテーマについて

考えるきっかけになる問題作です。

 

小学館文庫

『ゲノムの国の恋人』

著/瀬川深

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