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2018.8.20
HKT48田島芽瑠「この本に出会えてよかった」『ラーメンにシャンデリア』
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耽美女子vs九州男児の異色のラーメン小説
第15回小学館文庫賞小説賞受賞作「ハガキ職人タカギ!」で鮮烈デビューした風カオルによる新感覚ラーメン小説誕生!
物心つく頃には家族経営の博多とんこつラーメン店「満月亭」を手伝っていた蓮華(れんげ)。
高校卒業と同時に店で働くことになった彼はある日、店の前に佇む不思議な女性から目が離せなくなった。
リボンを巻いた釣鐘型の帽子、白いブラウスにベロア生地の赤いスカート・・・。
まるで大正時代の華族のような女性が泣いていたからだ。
名前も古風なトメと名乗る彼女が泣いていた理由は、就職活動がうまくいっていないから。
50社受けてすべて落ちたという。
見るに見かねた蓮華の母は、彼女を満月亭で雇うことに。
しかし、声も小さく華奢なトメは、飲食の仕事に四苦八苦。
あげくのはて心労から仕事中に倒れ、入院してしまう。
退院後、辞めると思っていたのにお店に復帰した彼女は、嫌いだと言っていたラーメンを食べるように。
そして、突然、店の中を耽美(たんび)の世界へとリフォームしていく。
天井からはシャンデリア、壁や柱のところどころには赤いベロアの布が垂れ幕状に張られている。
蓮華は店の変わりように動揺を隠せない。
‹‹「うちをまきこむな! 変やろ、これ。ラーメン屋の内装じゃないやろ」
「蓮華さんは、まだその境地にいるんですね」
「は?」
「私もそうでした。退廃的世界にラーメンは似合わないと決めつけて。そんな既成概念にとらわれていたせいで、こんなにおいしいものを今まで、食べてなかったんです」››
トメが開発した満月亭の新メニューは、その名も「神に背きし骨と薔薇」。
蓮華の心配をよそに、「ラーメン屋×耽美」という異色のコラボレーションが話題を呼び、大ブーム到来。
あれよあれよと人気店に成長するのだが・・・。
こちらは著者がTwitterに上げた冒頭のあらすじを漫画にしたものです。
老舗ラーメン店に突如舞い降りてきた少女は、店を救う天使か、それとも廃業に追い込む悪魔なのか!?
解説はアイドル界ナンバーワンの読書クイーン、HKT48の田島芽瑠さん。
「アイドルになって最初は楽しいだけだった。
でも、周りに比べられ、結果を求められる日々に気がついたら楽しいよりも焦る日々に変わってしまった。
頑張らなきゃ、頑張らなきゃって言い聞かせていたら・・・
ふと自分は何を目ざしているのか分からなくなったんです。
そんな時に、この本に出会った」(本書「解説」より)
「好き!」があれば、人生は豊かになる!
ぜひ新鮮な「風ワールド」をご体験ください!!
小学館文庫
著/風カオル
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