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2018.1.13

文芸評論家・縄田一男氏が太鼓判を押す時代小説の気鋭!安住洋子著『み仏のかんばせ』

キーワード: 時代小説

文芸評論家・縄田一男氏が太鼓判を押す時代小説の気鋭!安住洋子著『み仏のかんばせ』

ささやかな幸せを願う女の一生を描く、感動作!

 

デビュー作「しずり雪」が書評家の絶賛を浴びた安住洋子が、渾身の思いで書き下ろした時代小説!

 

貧しい小作の娘だった志乃は、女郎になるのが嫌で江戸に出て行き、首切り浅右衛門のもとで松助という名の「男」として仕えることになった。

剣術の腕も磨いていたが、ある日浅右衛門家にとって大切な死人の肝を、強盗に奪われてしまう。

責任を取って浅右衛門のもとを去り、名前を戻し、針売りの娘として生きはじめた志乃。

そこに、志乃が憧れていた壮太があらわれた。

「男」として介錯を仕事としてきた志乃はまともな幸せなど考えていなかったが、お互いの気持ちを確かめて、夫婦になった二人。

しかし、壮太にも隠された過去があった――。

志乃が奪われた死人の肝を盗んだのが、壮太達だったのだ。

そして、仲間の男だった沖次が凶暴になって、江戸の町を震撼させていたのだ。

壮太は、沖次と決着を付けようと出かけていく。

それを追って、刀を持った志乃が追いかけていく。

果たして決着は!?(第一部 「月明かりの面影」)

 

第二部では、夫婦のその後と沖次の子供が絡んでいく。(「裏庭の陽だまり」)

 

ささやかな幸せを願う市井の女性が懸命に生きる姿を描いた人情小説。

 

解説は、「私のように書評を生業としている者なら、本をはやく読もうとすれば、たいていはいくらでもはやく読めるものである。が、安住さんの文体はそれを決して許さない文体で貫かれている」と語る、文芸評論家の縄田一男さん。

 

「安住さんの巧緻極まりない文体は、ときには作中人物の人生の明暗と分ち難く結びつき、またときには、これ以上はない隠喩として、作中に抜群の効果を上げている。本作でいえば、たとえばそれは、はやくも冒頭の浅田浅右衛門の斬首の場面に現れている」――縄田一男(文芸評論家)

 

それがこちらです。

 

‹‹武士が肩脱ぎになり、腹に短刀を突き立てようとしている気配がひりひりと感じられた。

その瞬間、浅右衛門の太刀が空を斬る鋭い音が気迫とともに伝わり、骨を断つ小さな音が響いた。

これができるのは浅右衛門だけだと松助は思う。

白幕が一瞬風を受けて膨らんだ。

今、武士は涅槃に旅立った。››

 

時代小説の気鋭が生み出す見事な心象風景をぜひご一読ください!

 

小学館文庫

『み仏のかんばせ』

著/安住洋子

 

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