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2017.12.16

『クラシック音楽とは何か』この難問にズバリ解答! 入門者もツウもうならせるクラシック音楽、基本の〝き〟

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キーワード: 音楽 エンタメ クラシック 入門書

『クラシック音楽とは何か』この難問にズバリ解答! 入門者もツウもうならせるクラシック音楽、基本の〝き〟

ベストセラー「西洋音楽史」「音楽の聴き方」の岡田暁生氏がクラシック音楽の死角に挑む!

クラシック音楽って何?

初心者が抱くシンプルなクラシック音楽へのギモンに、答えられない〝通(ツウ)〟の方がじつは多いのではないでしょうか?

そんな目からウロコのクラシック音楽の死角を埋める試みに、ベストセラー「西洋音楽史」と「音楽の聴き方」の著者であり、サントリー学芸賞・吉田秀和賞ほか受賞多数、NHK・Eテレ「スコラ」(坂本龍一の音楽番組)出演でも知られる京大教授・岡田暁生氏が乗り出しました!

 

‹‹「要領がわかる」――どんな趣味でもそうかもしれないが、クラシック音楽の敷居をまたぐとき一番難しいのはこれだ。つまりジャンルに既になじんでいる人々にとっては今さら説明の必要もないのだが、しかし部外者にとってはどうにも要領を得ない、そういう死角のようなものが色々とあるのである。本文中でも書いたが、例えば私自身かつて、どうしてクラシックの交響曲だのピアノ・ソナタだのには「楽章」などというものがあるのか、よくわからなかった。一つの曲(例えば「ベートーヴェンの交響曲第五番」など)のはずなのに、どうしてそれが四つの曲(楽章)から出来ているのか。おまけにその「四つの曲」を、どうして第一楽章の次は第二楽章、その次は第三楽章という具合に、順番通りに聴かなければならないのか。ジャンル通にとっては自明すぎるがゆえに、逆に口に出して自覚的に説明することが難しく、そして門外漢はまさにそこが要領を得ないせいで、いつまでたってもジャンルの中に入っていけない、そして門外漢が「どうして?」と問うても、通の側からすれば「だって当たり前でしょ」ということになってしまう――「死角」とはそういうものである。

本書で私は、外から見た時のクラシック音楽のこうした死角を、色々と考えてみた。自分にとってはあまりに自明なことを、人はなかなか自覚できない。ましてその根拠を説明することはとても難しい。だが何かの本質とは実は、まさにこの死角においてこそ、最も端的な形であらわれてくる。その意味で本書は、「一体クラシック音楽とは何なのか」という難問に対する、私なりの答えの模索の試みである。››

▲岡田暁生(おかだ・あけお)氏

音楽学者。京都大学人文科学研究所教授

 

「音楽史の流れ」「モーツァルトとベートーヴェンの違いについて」などの、ありがちな項目から、「名演とは何か」「演奏のよしあしはどうすればわかる?」「オーケストラにはなぜ指揮者がいるのか」「うんざりするほど長い音楽について」など、誰もが知りたい素朴な疑問まで40のキーワードをピックアップ!

それぞれ身近な出来事などを引き合いに出しながら、「クラシック音楽の本質と粋」をわかりやすく解説しています。

 

例えば「演奏のよしあしはどうすればわかる?」のキーワードでは・・・

 

‹‹「演奏のよしあし」をめぐる問題はレストランなどの印象ととてもよく似ていることがわかる。類似点を箇条書きにしてみよう。「自分がおいしいと思えば、とりあえずそれでいいじゃないか、何かいいところはあったのだろう」「世評はあまり気にしない(世評に嘘あり)」「ものすごくいいものと、とんでもなくひどいものは誰にでもすぐわかる」「よさがわかるまで時間がかかるものも時にはある」「可もなし不可もなしのケースは判断が難しい」「皿も盛り付けも食材もいいのだが印象に残らない高級店は珍しくない」等々。

音楽とレストランの似ている点をあと一つ。まったく予備知識なく、あまり期待もせず、たまたまぶらっと入った店で、途轍もなくおいしい安い食事にありついた時ほど嬉しいものはない。これが無名の店であったらなおよい。これこそ究極の出会いの奇跡だとすら思う。音楽も同じであって、どういうわけか、勝手をあまり知らない旅先での出会いが強く心に残る。旅先でたまたま訪れた演奏会とか、たまたま入ったショップで買ったCDとか、そういうものだ。こうした一期一会の出会いの奇跡こそ、音楽体験の至上の喜びである。››

 

知識も大事だけど、自分の舌や耳でちゃんと味わうことが何よりも大切!

そう言われると、クラシック音楽がグンと身近に感じられます。

 

ベストセラー「西洋音楽史」と「音楽の聴き方」の粋をよりわかりやすく、より楽しめる内容として入門者向けに仕立てられた一冊です。

さらに、新しい視点も交えて従来の岡田ファンも充分満足する内容になっています。

全編320ページ、一度読み始めたら止まらない極上のエンターテインメント!!

 

『クラシック音楽とは何か』

著/岡田暁生

 

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