お知らせ

2016.11.10

世界的指揮者の佐渡裕が「第九」をテーマに絵本を作成! 『はじめてのオーケストラ』

この記事は掲載から10か月が経過しています。記事中の発売日、イベント日程等には十分ご注意ください。

キーワード: 音楽 クラシック 絵本 子ども ファミリー

世界的指揮者の佐渡裕が「第九」をテーマに絵本を作成!  『はじめてのオーケストラ』

世界的指揮者がクラシックの魅力を絵本に込めた!

 

多くのクラシックコンサートでは、

まだ小学校にあがっていない未就学児童は

ホールに入ることはできません。

私の娘が小学生になって、はじめてコンサートに行ったとき。

とっても楽しんで、とっても喜んでくれたことを覚えています。

それは晴れがましく、胸のたかなる経験だったと思います。

そんな喜びを、これから小学生になるみなさん、

そして小学生だけどまだコンサートに行ったことのない

みなさんにも、たくさん経験してもらいたい・・・・・・

それが、この本を作った理由です

 

世界的指揮者の佐渡裕氏が、

子どもたちをはじめ多くの人たちに

クラシックの魅力を伝えるために、

そしてオーケストラと出会う扉を開いてほしいという願いをこめて

絵本の原作を手がけました。

テレビ「題名のない音楽会」の元司会者、

2011年にベルリンフィルを指揮し

現在オーストリアを代表する

「トーンキュンストラー管弦楽団」音楽監督の佐渡氏が

本作のテーマ曲に選んだのは、年末の定番「第九」です。

 

この絵本の中で演奏されているのは、

「歓喜の歌」で有名なベートーベンの『第九』です。

みなさん、一度は聞いたことがあるでしょうか?

私も大好きな作品で、

年末になるとたくさんの演奏会で指揮をします。

4楽章に分かれていて

最後はオーケストラと合唱団がひとつになって

迫力満点の演奏をつくりあげるんです。

そして同時に、コンサートはお客さん同士が

一体になることも楽しみのひとつです

 

オーケストラがひとつになると魔法がかかる!

 

主人公は6才の女の子・みーちゃん、

お父さんの仕事は指揮者。

だけど、お父さんの仕事ってどんなの?

オーケストラって何だろう?

みーちゃんがやっと小学後にあがり、

今日は初めてオーケストラの演奏会へ行く日。

おめかししてお母さんと一緒にホールへ向かいます。

会場に入ると、そこにはたくさんの人、人、人。

そしてたくさんの演奏家たち。

舞台が暗くなり指揮台にお父さんが立つと・・・・・・。

 

‹‹「みーちゃん、第九はね

すごく げんきがでる きょくなんだ。

ことし1ねんのしめくくりに

みんなで さいこうのおんがくをつくろう!

って きもちで パパはしきをするんだよ。

オーケストラが ひとつになると

まほうがかかったみたいに

おきゃくさんのきもちも ひとつになる。

そういうときは さいこうなんだ」››

 

オーケストラと人生は同じ。

自分らしくありながらも、

まわりの人たちの音に耳をすまし

それぞれが役割をきっちりこなすことで

美しいハーモニーが生まれます。

絵本で楽しむ演奏会に、ようこそ!

 

『はじめてのオーケストラ』

原作/佐渡裕  著・絵/はたこうしろう

 

◆著者プロフィール◆

佐渡裕(さど・ゆたか)

指揮者。1961年京都府生まれ。京都市立芸術大学卒業。故レナード・バーンスタイン、小澤征爾らに師事。1989年ブザンソン国際指揮者コンクール優勝。その後ヨーロッパにてパリ管弦楽団、ベルリンフィルハーモニー管弦楽団ほか名門オーケストラを毎年多数指揮。2015年よりオーストリアで100年以上の歴史を持つトーンキュンストラー管弦楽団音楽監督に就任し、海外の拠点をウィーンに置いて活動している。国内では兵庫県立芸術文化センター芸術監督、シエナ・ウインド・オーケストラ首席指揮者を務めるほか、「1万人の第九」の指揮や、2015年まで「題名のない音楽会」(テレビ朝日系列)の司会者を7年半務めたことでも知られる。著書に「僕はいかにして指揮者になったのか」(新潮文庫)、「棒を振る人生~指揮者は時間を彫刻する~」(PHP新書)などがある。

佐渡裕オフィシャルファンサイト http://yutaka-sado.meetsfan.jp/

関連リンク