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2022.12.19
大ヒット時代小説「三河雑兵心得」シリーズの〝姉妹篇〟が始動!『姉川忠義 北近江合戦心得〈一〉』
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キーワード: 小説 時代小説 ベストセラー 戦国時代 歴史 「三河雑兵心得」シリーズ 井原忠政
主君・浅井長政と父の仇、信長討つべし!
若き弓の名手と元山賊の頭目が戦国の世を駆け抜ける!
徳川家康の天下取りを〝雑兵からの視点〟で描いた戦国足軽出世物語「三河雑兵心得」シリーズ(双葉文庫)。
累計発行部数75万部!「この時代小説がすごい!2022年版」(宝島社刊)で文庫書下ろしランキング第1位を獲得するなど、いまもっとも注目されている時代小説です。
この「三河雑兵心得」シリーズの対となる本書「北近江合戦心得」では、天下の覇権をたぐり寄せた織田・徳川連合を、織田側から描きます。
著者の井原忠政氏は新シリーズ執筆にあたって、「『三河』の中で、徳川衆の『同盟者である織田衆への冷めた眼差し』を幾度か表現しました。そうなると、逆に『織田家の人々は三河武士をどう見ていたのか?』が気になり始めた。それが『北近江合戦心得』の端緒となりました」とコメント。
読み始めたら止まらない! 与一郎と弁造が躍動する戦国エンターテインメント、出陣!!
【物語】
現在の滋賀県北部を流れ、琵琶湖に注ぐ姉川を挟んで対峙した浅井・朝倉連合軍約1万8000と織田・徳川連合軍約2万9000が激突!
8000の浅井勢は2万4000の織田勢を気力で圧倒していたが、1万余の朝倉勢が5000の徳川勢に押されて退却。
織田勢の反撃を受けた浅井勢は総崩れとなる。
初陣の遠藤与一郎を残し、忠義者の父はひとり信長の陣に斬り込み壮絶な死を遂げるのだった……。
それから三年、家督を継いだ与一郎と、郎党の大男・武原弁造は、主君・浅井長政率いる四百の兵とともに巨大な山城・小谷城の小丸に籠っていた。
まさに風前の灯だった。
長政には、信長の妹で正室の於市との間に、五歳の長女・茶々以下三人の女子があり、於市ら四人を織田方に投降させるという。
だが、十歳の万福丸と乳飲み子の万寿丸は、信長とは血の繋がりがない。
信長は決して男児を許すまい。
万福丸を連れて落ち延びよ。
主命とはいえ、浅井家が果てようという時に、自分一人生き残るなど、与一郎には、及びもつかない。
だが、死にゆく主人から嫡男を託されて、古風も美意識も矜持も吹き飛んだ。浅井家再興がなるまで守り抜く。
菊千代と改名させた万福丸を弟に仕立てて、小谷城脱出を決行する与一郎。
供は、元山賊の頭目・武原弁造ただ一人。天正元年(一五七三)旧暦八月二十八日未明、三人は敦賀を目指して出立した。
追っ手を避けるために山道を進む三人。
そこで与一郎は弓で牡鹿を仕留めたばかりの女猟師・於弦に出逢う――。
はたして与一郎は、若君を守り抜くことができるのか?
父と主君の仇、第六天魔王・信長を討つことはできるのか?
そして於弦への思いは?
▲物語の主人公・大石与一郎
本名は遠藤与一郎。弓と馬の名手で美男。主君・浅井長政と父の仇・織田信長を討つべく、名を変えて織田家の足軽に志願。召し抱えられるが……。
(イラスト/スカイエマ ※以下同)
▲山賊上がりの従者・武原弁造
元は関ヶ原近傍の松尾山に巣食う山賊の頭。与一郎らに取り押さえられて以来、忠誠を尽くす。冒険、危険、荒事が大好物。鬼瓦のような容貌だが、女性に不自由しない性質(たち)。
半弓の名人・於弦
木村喜内之介の前妻が産んだ娘。向こうっ気が強いが鋭利で鮮烈な美貌の持ち主。毒矢を使って猟をする。弓が取り持つ縁……於弦は与一郎の思い人になるのか!?
著/井原忠政
【著者プロフィール】
井原忠政(いはら・ただまさ)
2000年、経塚丸雄名義の脚本「連弾」で第25回城戸賞入選。2017年『旗本金融道(一)銭が情けの新次郎』(経塚丸雄名義)で、第6回歴史時代作家クラブ新人賞受賞。「三河雑兵心得シリーズ」で『この時代小説がすごい!2022年版』文庫書き下ろしランキング第1位を獲得。
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