小学館文庫

姉川忠義 北近江合戦心得 〈一〉

姉川忠義 北近江合戦心得 〈一〉
ためし読み
定価
748円(税込)
発売日
判型/頁
文庫判/304
ISBN
9784094072112

電子版情報

価格
各販売サイトでご確認ください
配信日
2022.12.06
形式
ePub
全巻を見る
〈 書籍の内容 〉
第六天魔王・信長の首、頂戴つかまつる!
 元亀元年(一五七〇)六月二十八日(新暦七月三十日)、浅井・朝倉勢と織田・徳川勢が激突した姉川の合戦が、弓の名人・与一郎の初陣だった。父・遠藤喜右衛門が壮絶な戦死をしてから三年、家督を継いだ与一郎と、郎党の大男・武原弁造は、主君・浅井長政率いる四百の兵とともに巨大な山城・小谷城の小丸に籠っていた。まさに風前の灯だった。長政には、信長の妹で正室の於市との間に、五歳の長女・茶々以下三人の女子があり、於市ら四人を織田方に投降させるという。だが、十歳の万福丸と乳飲み子の万寿丸は、信長とは血の繋がりがない。信長は決して男児を許すまい。万福丸を連れて落ち延びよ。主命とはいえ、浅井家が果てようという時に、自分一人生き残るなど、与一郎には、及びもつかない。だが、死にゆく主人から嫡男を託されて、古風も美意識も矜持も吹き飛んだ。浅井家再興がなるまで守り抜く。与五郎と改名させた万福丸を弟に仕立てて、小谷城脱出を決行する与一郎。供は、元山賊の頭目・武原弁造ただ一人。天正元年(一五七三)旧暦八月二十八日未明、三人は敦賀を目指して出立した。
〈 編集者からのおすすめ情報 〉
シリーズ75万部を突破したベストセラー「三河雑兵心得」姉妹篇!
新シリーズ、いよいよ出陣!
主君・浅井長政と父の仇、信長討つべし!
若き弓の名手と元山賊の頭目が戦国の世を駆け抜ける!
〈 電子版情報 〉
姉川忠義 北近江合戦心得〈一〉
Jp-e : 094072110000d0000000
第六天魔王・信長の首、頂戴つかまつる!

 元亀元年(一五七〇)六月二十八日(新暦七月三十日)、浅井・朝倉勢と織田・徳川勢が激突した姉川の合戦が、弓の名人・与一郎の初陣だった。父・遠藤喜右衛門が壮絶な戦死をしてから三年、家督を継いだ与一郎と、郎党の大男・武原弁造は、主君・浅井長政率いる四百の兵とともに巨大な山城・小谷城の小丸に籠っていた。まさに風前の灯だった。長政には、信長の妹で正室の於市との間に、五歳の長女・茶々以下三人の女子があり、於市ら四人を織田方に投降させるという。だが、十歳の万福丸と乳飲み子の万寿丸は、信長とは血の繋がりがない。信長は決して男児を許すまい。万福丸を連れて落ち延びよ。主命とはいえ、浅井家が果てようという時に、自分一人生き残るなど、与一郎には、及びもつかない。だが、死にゆく主人から嫡男を託されて、古風も美意識も矜持も吹き飛んだ。浅井家再興がなるまで守り抜く。与五郎と改名させた万福丸を弟に仕立てて、小谷城脱出を決行する与一郎。供は、元山賊の頭目・武原弁造ただ一人。天正元年(一五七三)旧暦八月二十八日未明、三人は敦賀を目指して出立した。

レビューを見る(ネタバレを含む場合があります)>>

あなたにオススメ!

  • 戦国子守唄 1
  • 提灯奉行 一寸法師の怪
  • 本能寺異聞 信長と本因坊
  • 提灯奉行 浅き夢みし
  • コミック版 逆説の日本史 戦国三英傑編
同じ著者の書籍からさがす
同じジャンルの書籍からさがす