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2021.4.16
鴻上尚史が「同調圧力」に囚われたあなたに贈る。『親の期待に応えなくていい』
この記事は掲載から10か月が経過しています。記事中の発売日、イベント日程等には十分ご注意ください。
キーワード: 親子 教育 生き方 鴻上尚史
「親を大切にすること」と「言う通りになること」はまったく別。
親の一番の役割は、子供を健康的に自立させること。
温かな人生相談回答でも話題の著者が、日本特有の、家庭内にもある「同調圧力」を説明しながら、多様性を尊重する社会の生き方を優しくアドバイスします。
«親が全部決めてくれて、親の言う通りに従って、親がするなということは絶対にしないで、親の期待だけに応えていたら、何の問題もなく人生を送るでしょう。
ただし、あなたが「個人」として、何をしたいと思わない限り。»
(本文より)
人や団体に、周囲が「同じように行動しろ」「考え方を合わせろ」とプレッシャーをかけることを「同調圧力」といいます。
それは家庭内にもあり、日本では気付かないまま親からの同調圧力に屈してしまう子供も少なくありません。
また、子どもが夢見ている将来の職業を話すとき、その業種のことをよく知らないまま全否定してしまう親がいるように、いちばん近くにいる人がいちばん的確なアドバイスができる人というわけではありません。
何が幸せかを決めるのは、親でなくあなた自身です。
«「親の期待」に苦しめられている中高生だけでなく、「親の期待」をつい押しつけてしまうことに苦しんでいる親にも、そこから自由になる本になればいいと思って書きました。
親として、子供に「親の期待」を押しつけている人は、自分の親から同じように「親の期待」を押しつけられて苦しんでいる場合がけっこうあります。
自分が「親の期待」を押しつけられたから、自分も「親の期待」を子供に押しつけてしまう、という場合です。
子供からしたら、自分の親が、その親(つまり、おじいちゃん・おばあちゃん)の期待に振り回されているなんて、ちょっと想像できないことかもしれません。でも、決して珍しいことではありません。
それぐらい「親の期待」は、深く私たちを縛っているのです。
それは、魔法の呪文のような強さといっていいかもしれません。
それにはもちろん、理由があります。ゆっくりとその秘密を解いていきましょう。»
(本文より)
こちらは本書の内容の一部です。
■ 日本の小学生はなぜ同じランドセルを背負うのか
■ 親子は、お互いにゆっくり「他者度0」から「他者度100」へ成長していく
■ やりたいことの見つけ方
■ 愛と理解は違う。だから面白い。だから話し合う
■ 日本人に沁み込んだ「世間」の5つのルール
«あなたが親とは違うものを好きになり、親とは違うことをしたくなり、親の期待とは違うことが目標になり、親とは違う生き方をしたいと思うようになった時、親の「付属物」である生き方はあなたを苦しめます。
そして、あなたは親ではないのですから、いつか間違いなく、親とは違う生き方をしたいと思うようになるのです。
その時に、無意味な「罪悪感」を持たないようにしてほしいから、この本を書きました。»
(本文より)
親子で必読、目から鱗の一冊です!
〈目次〉
はじめに
第1章 親という「同調圧力」
第2章 「他者」への成長
第3章 自分で考える習慣
第4章 自分の人生を否定する親
第5章 「世間」と「社会」
さいごに
「小学館YouthBooks」特設サイトはこちら▶▶▶https://youthbooks.shogakukan.co.jp/
著/鴻上尚史
【著者プロフィール】
鴻上尚史(こうかみ・しょうじ)
作家・演出家。1958年、愛媛県出身。「朝日のような夕日をつれて」(1987)で紀伊國屋演劇賞、「スナフキンの手紙」(1995)で岸田國士戯曲賞、「グローブ・ジャングル」(2010)で読売文学賞戯曲・シナリオ賞などを受賞。また、『COOL JAPAN』(NHKBS1)などのテレビ出演、旺盛な執筆活動でも知られる。主な著書に、『「空気」と「世間」』(講談社現代新書)、『「空気」を読んでも従わない』(岩波ジュニア新書)、『鴻上尚史のほがらか人生相談』(朝日新聞出版)、『同調圧力』(講談社現代新書)、『何とかならない時代の幸福論』(朝日新聞出版)などがある。
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