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2018.3.12

〝毒親〟に育てられた私が自分自身の人生を取り戻すまで。『しんどい母から逃げる!! いったん親のせいにしてみたら案外うまくいった』

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〝毒親〟に育てられた私が自分自身の人生を取り戻すまで。『しんどい母から逃げる!! いったん親のせいにしてみたら案外うまくいった』

「母がしんどい」の田房永子が描く〝毒親〟〝母娘問題〟解決方法の決定版!

2011年に刊行されたコミックエッセイ「母がしんどい」(KADOKAWA/中経出版)で、自身の母親との葛藤を描いた田房永子さん。

それまで顕在化されていなかった「過干渉の母親に娘が悩む」という内容に、多くの女性が共感し、その後、「毒親」「母娘問題」が雑誌やテレビでとりあげられるなど、社会問題として取り扱われるきっかけになりました。

 

その「母がしんどい」のアンサーブックとして、「しんどい親」からどう逃げ、どう呪縛を解いていったのかを田房さんの経験をもとにマンガ化したのが本書です。

 

「しんどい親」に悩み苦しみながらも、「この苦しさは親のせいだ」という気持を封印し、自分を責め、生きづらさを抱えた毒親持ちの人たちにむけ、田房さんならではの深い洞察力と表現力、そして経験者だからこその視点で、その原理をわかりやすく解き明かし、解決の糸口を見せてくれます。

「毒親」からの解放には下記のような段階があるという田房さん。

 

親のことを信じてる期

ギモン期(ガマン期)

ビッグバン期

排出期

解放

 

小競り合いを繰り返しながらも、親のめちゃくちゃな行動に耐えてきた田房さんは、結婚・妊娠を機に、29歳の時、「ビッグバン期」がおとずれ、母から離れる作業を開始します。

 

しかし、それまでの価値観がひっくり返った田房さんは、なににも頼れない不安感と不安定さでいっぱいいっぱいに。

ついには寝込んでしまいますが、悩みに悩んで見えてきたのは、苦しいことをちゃんと「親のせい」にすること!

「親のせいにする」というキーワードは刺激的で抵抗があるものです。

でもそこにあえて飛び込んでみることで、全く新しい世界が広がっていきました。

 

WEB連載時、

 

「苦しみの正体が掴めた」

「うちの母親そっくり!」

「読むと苦しんでる人がそこから抜ける時間が早まる!」などなど・・・。

 

共感の嵐が吹き荒れた作品です。

 

センセーショナルに扱われがちな「毒親」問題を、丁寧に解きほぐし、生きづらさを抱えた人に寄り添った毒親問題解決書の決定版です。

 

‹‹本当につらかった時、ネットの相談掲示板に書き込みました。

そうしたら、知らない人がこう言ってくれました。

「あなたがいま元気に生きているのは、あなたの生命力が強いから」

この言葉が、パーッと胸に染みました。

私が生きていることは、誰のおかげでもない。

私の生命力が強いおかげ。

親から、先生から、身近な人から「お前はダメだ」と繰り返し言われてきて、自分には誉められるところがないと思ってた。

毒親持ちの人に向けられた励ましの言葉。

「あなたは悪くない、自信を持って」を見ても、心の底からそう思えませんでした。

でも、「私は生命力が強いから、ここまで生きてこられた」というフレーズは、私の乾ききった自尊心に、水のようにみるみる浸透してきて、潤してくれました。

親についての問題が、今は軽くなった私も、嫌なことつらいこと、毎日、問題はつきません。

だけどそれを乗り越えて、たまには目を逸らしながら向き合うことが生きることかなと思っています。

あなたも私も、生命力が強いから、大丈夫。››(著者「おわりに」より)

 

『しんどい母から逃げる!!

いったん親のせいにしてみたら案外うまくいった』

著/田房永子

 

【著者プロフィール】

たぶさ・えいこ

1978年東京都生まれ。2000年漫画家デビュー。翌年第3回アックスマンガ新人賞佳作受賞。母からの過干渉に悩み、その確執と葛藤を描いたコミックエッセイ「母がしんどい」(KADOKAWA中経出版)を2012年に刊行。同じく母との関係に悩む女性から多くの共感を集め、世の中の〝毒母ブーム〟のきっかけとなる。2作目「ママだって、人間」(河出書房新社)では、自身の妊娠・出産を通してこの社会で「母親」でいることの窮屈さを描くことに挑戦した。そのほかの著書に、「咀嚼抜きダイエット」(大和書房)、「それでも親子でいなきゃいけないの?」(秋田書店)、初のルポルタージュ「男しか行けない場所に女が行ってきました」(イースト・プレス)、自身の加害性と向き合うことをテーマにした「キレる私をやめたい~夫をグーで殴る妻をやめるまで~」(竹書房)など話題作を続々と発表中。

自分を変えたいと思っている人同士集まって、体験を話したり、情報を交換する倶楽部「ストロークラブ」(https://www.straw-club.com/)を2018年にオープン。

 

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