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2021.1.20
これが、人生の罰ゲーム。サド侯爵の禁書を現代に蘇らせた超絶イヤミス!!『聖女か悪女か』
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キーワード: 小説 ミステリー イヤミス マルキ・ド・サド
「私の中の澱をすべて吐き出した」
真梨幸子史上、もっとも酷いことが起きる――
葉山の別荘で結婚パーティーの最中、カリスマブロガーの月村珠里亜が倒れ、昏睡状態に陥った。
ニュースで事件のことを知った心理カウンセラーの麻乃紀和は、かつて息子を陥れた珠里亜に復讐を果たすべく、入院先の病院を訪れる。
«ああああ。
珠里亜さえいなければ、息子の人生はバラ色だったのに。
こんな糞女のせいで、息子は・・・・・・。
紀和は、ベッドに横たわる珠里亜を睨みつけた。
なんだって、息子は、こんな女に。・・・・・・きっと、隙をつかれたのだ。息子は、お人好しなところがあった。弱者を見たら放っておけない優しさも持っていた。道端で金を乞う人を見かけたら、駆け寄って硬貨ではなく紙幣を恵んでしまうようなところもあった。それは心からの慈悲であったが、息子は知らなかったのだ。世の中には、そんな慈悲を狙う有象無象があちこちに潜んでいることを。
もっと教えておくべきだった。世の中の色んなことを。悪意を。怨念を。毒心を。卑しさを。もっと、もっと・・・・・・。»
(本文より)
珠里亜の母親に力になりたいと申し出た紀和だったが、体よくあしらわれてしまう。
そんな折、四谷の超高級マンションで発見された8体の惨殺死体。
珠里亜の過去を追う紀和が辿り着いたのは、2002年に六本木のマンションで8人の子供たちが監禁された〝モンキャット事件〟だった。
取材する記者は皆〝消される〟というモンキャット事件の真相とは・・・!?
マルキ・ド・サドの禁書「美徳の不幸」にオマージュを捧げ、現代に蘇らせた超絶イヤミス!!
「書き終えたときの、あのすがすがしさ。毒々しい話なのに、不思議と清涼感があったのです。たぶんそれは、私の中の澱をすべて吐き出した結果でしょう。
つまり、デトックスです。
そう、この作品にはデトックス効果があります。〝タワーマンション〟〝サド〟〝蠱毒〟という強烈な毒が、内なる毒を消してくれたのです。
折しも、今は未曾有のコロナ禍。人々の中に毒が溜まりに溜まっていることでしょう。
だからこそ、『聖女か悪女』を読んでいただきたく思います。
そしてデトックス効果を経験してほしいと思います」
(著者)
全国から悲鳴が続々!
「沼にはまっていくようだ・・・・・・この人が悪女だ!と思ったら覆され、また覆され、すべて悪。最後まで息ができない疾走感。現実でこれに巻き込まれたら絶望するしかない」――宮脇書店ゆめモール下関店・吉井めぐみさん
「あまりの衝撃に震えが止まらない。こてんぱんにこの作品に痛めつけられて、今、人間が怖くて仕方がありません。最悪最強の毒をもられた感じだ」――ジュンク堂書店滋賀草津店・山中真理さん
「冒頭とラストで全く違った驚きの衝撃に包まれ、絶句してしまいました・・・・・・!! 最後のページを読み終えた後、心臓に稲妻が走るようにドキドキが止まりませんでした」――紀伊国屋書店福岡支店・宗岡敦子さん
「もうヤバすぎるとだけお伝えしておきましょう・・・・・・」――うさぎや矢板店・山田恵理子さん
著/真梨幸子
【著者プロフィール】
真梨幸子(まり・ゆきこ)
1964年宮崎県生まれ。87年、多摩芸術学園映画科(現・多摩美術大学映像演劇学科)卒業。2005年、『孤虫症』で第32回メフィスト賞を受賞し、デビュー。11年、文庫化された『殺人鬼フジコの衝動』が累計50万部を超えるベストセラーに。著書に『女ともだち』『人生相談。』『5人のジュンコ』『6月31日の同窓会』『鸚鵡楼の惨劇』『祝言島』『縄紋』など。
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