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2020.6.22

なぜ過激な右派論客・百田尚樹の本が売れるのか。本人独占インタビュー5時間半!『ルポ 百田尚樹現象』

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キーワード: 百田尚樹

見城徹、花田紀凱、小林よしのり、西尾幹二、藤岡信勝ら関係者の証言も多数収録!

百田尚樹は、2010年代の日本を象徴する社会現象とも呼べる存在だ。

彼の言葉には多くの批判が集まる一方、数々のベストセラーを生み出し、著書は累計2000万部を売り上げている。

賛否両論を巻き起こしながら、彼が日本中の注目を集めるのはなぜか?

5時間半にわたる独占インタビューと、見城徹、花田紀凱、松本修、歴代担当編集者らの証言で、「百田尚樹現象」の本質に迫る!

2019年5月に雑誌「ニューズウィーク日本版」で完売に近い売上を記録した特集をベースに、90年代の「新しい歴史教科書をつくる会」の関連パートを新規収録して大幅加筆。

小林よしのり、西尾幹二、藤岡信勝ら、平成を代表する保守論客に取材し、「つくる会」から百田尚樹に至る右派の系譜を辿る――。

 

こちらは本書の主な内容です。

 

■ 小説家・百田尚樹誕生の瞬間

■ 視聴率を追い求めた「放送作家」としての原点

■ 「売れることがいちばん大事」

■ 「僕は歴史修正主義者でもなんでもありません」

■ 訴訟に発展した『殉愛』、コピペ騒動の『日本国紀』への批判について初めて語った

■ 「自虐史観」はいつ生まれたのか

■ つくる会には無かった百田尚樹の「新しさ」とは?

 

«本書に登場する人物たちは一般的に「右派」と言われるような人がほとんどで、多くは「歴史修正主義者」とカテゴライズされ、多くの批判を浴びている。だからこそ、私が「ニューズウィーク日本版」に書いた特集「百田尚樹現象」はリベラル派から強く批判もされてきた。端的に言えば、彼らをなぜ取り上げるのか、彼らの声を広げる手助けになるだけなのだから、無視しておけばいいのではないかというものである。

しかし、である。そこには誰も否定することができない厳然たる事実がある。彼らはそれぞれにベストセラーを通して社会現象を巻き起こし、一つの時代を築いた当事者でもあることだ。言い換えれば、彼らは大衆から人気を獲得し、大衆の思いを汲み取ることで地位を確立してきた。彼らを完全に無視していいとするならば、それは大衆の存在を無視することと同義であるように私は思える。

本書の取材中、私は彼らから何度も「あなたはどんな立場から取材をしているのか」と問われた。その度に私は批判のための批判をするのではなく、現象そのものを理解し、彼らを知るために「研究が必要である」というのが私の立場だ、と説明してきた。

彼らの言説そのものの妥当性よりも、なぜ彼らがそう考えるに至り、なぜ彼らの言葉が多くの――少なくとも左派系・リベラル系の著作よりも広範な――読者を獲得するのかを解き明かすことが大事だと考えているのだ、と。»(本書「序章」より)

 

「分断」の時代を描き切った圧巻のノンフィクション!

 

ブレイディみかこ氏(ライター・コラムニスト)、絶賛!

「目を閉じていても現象は消え去らない。

壁を超えてみるまでそこにあるものは見えない。

書かれなければならない作品が、

読まれなくてはならない時に出て来た」

 

〈目次〉

序章

 

第一部 2019 モンスターの現在地

第一章 ヒーローかぺてん師か

第二章 彼らたちの0

第三章 敵を知れ

第四章 憤りの申し子

第五章 破壊の源流

 

第二部 1996 時代の転換点

第一章 「自虐史観」の誕生

第二章 転身――藤岡信勝と教師たちの「当事者運動」

第三章 ポピュラリティー――小林よしのりを貫くもの

第四章 「一匹」の言葉――西尾幹二とその時代

第五章 分水嶺――『戦争論』が残したもの

 

終章 ポスト2020 空虚な忠臣

 

あとがき

主要参考文献

 

『ルポ 百田尚樹現象

愛国ポピュリズムの現在地』

著/石戸 諭

【著者プロフィール】

石戸 諭(いしど・さとる)

1984年東京都生まれ。記者、ノンフィクションライター。立命館大学法学部卒業。毎日新聞社、BuzzFeed Japan勤務を経て独立。2019年、本書のベースとなった特集「百田尚樹現象」にて、第26回編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞作品賞を受賞。他の著書に『リスクと生きる、死者と生きる』(亜紀書房)

 

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