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2020.6.12

時空を超えて〝欲〟を満たした男は最後に何を求める?『運命の人を見つけた、ら』

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キーワード: 小説 恋愛 タイムスリップ

時空を超えて〝欲〟を満たした男は最後に何を求める?『運命の人を見つけた、ら』

人生をやり直しさせて下さい。

きっと誰しもあるだろう。

初恋の淡く、苦い思い出――。

相手の気持ちなど露知らず、いつもひとりよがりで・・・。

今のアップデートした〝僕〟なら、違う景色が見られるはずだ。

気鋭の脚本家による、タイムトラベル小説。

運命のいたずらがもたらす切ない人間模様を描く。

 

医療関係の専門学校を卒業後、病院で事務員をしている34歳の竹田融。

中学生のとき、初恋相手へのラブレターをクラス中にさらされて以来、「ストーカー」と呼ばれるようになり、さんざんな思春期を送ってきた。

社会人になってからも勤務先ではパシリにされ、思いを寄せていた看護師は大嫌いな医師と不倫関係に。

やけ酒を飲んだ勢いで、申し込んだ婚活パーティーは惨敗、誰からも声をかけられることなく終わった。

唯一の収穫といえば、パーティー会場でカメラマンをしていた篠木杏莉という〝イイ女〟に一目惚れしたあげく、徹底的にダメ出しされたこと・・・?

 

«ごんごん。

頭を何度も壁にぶつけた。

どうしていつもこうなんだ。なぜこんな目にばかり遭わなくちゃならない。

ごんごんごん。

もう無理だ。なんなんだこの人生。

ごんごんごんごんごんごんごん。

目の前に火花が散り、意識が飛びかける。

「神様」

空を仰いだ。

「もしできますれば、人生をやり直しさせて下さい。それか、今ここで殺して」»

 

病院のCT室でメンテナンス作業中の事故に巻き込まれた融は、2016年から1995年にタイムスリップしていた。

中学二年生の体に、34歳の頭脳。

人生をやり直すことにした融は、初恋相手にリベンジ、生まれて初めて彼女もでき、大金も手に入れ、一流大学にも合格して、モテ街道まっしぐら。

このまま無双の道を突き進むのか、と思いきや、「運命の人」をめぐる壮絶なドラマが待ち受けていた・・・。

 

ノルウェー、シリア、日本武道館・・・舞台を変えながら、物語は二転三転。

冴えない人生、やりたい放題の人生、そして、最後に主人公が選んだ人生とは・・・?

泥臭く鮮やかな純愛ラブストーリー。

 

『運命の人を見つけた、ら』

著/岡本貴也

 

【著者プロフィール】

岡本貴也(おかもと・たかや)

1972年神戸市生まれ。脚本家・舞台演出家。テレビドラマ「銀二貫」や映画「想いのこし」の脚本を手がける。2010年『彼女との上手な別れ方』で作家デビュー。ほかの作品に『世界が記憶であふれる前に』などがある。

 

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