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2019.8.18
「私が大衆を熱狂させるのは、大衆を、私の政治の道具にするためである」『ヒトラーの正体』
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なぜ国民は20世紀最恐の暴君を支持したのか?
一部の政治家や活動家による排外主義的な言動が、社会に暗い影を落としている。
また、彼ら煽動者を支持する民衆も増え続けている。
世界に吹き荒れるヘイトスピーチ、そしてポピュリズム。
対立する国のマイナス要素や、異なる民族の問題点にのみ焦点が当てられ、反対意見は見て見ぬふり。
この状況を見ていると、ある悲劇が脳裏をよぎる。
およそ600万人のユダヤ人を虐殺した20世紀最恐の暴君、アドルフ・ヒトラー。
彼は言った。
「私が大衆を熱狂させるのは、大衆を、私の政治の道具にするためである」
20世紀に、世界でもっとも民主的といわれた憲法をもっていたドイツ(ワイマール共和国)で、なぜヒトラーのような独裁者が生まれたのか。
民衆がこの男を支持した理由は?
本書は、ヒトラーの生涯とナチズムによる災禍をわかりやすくまとめた平易明快な入門書。
著者は、高校生のときに観た映画「サウンド・オブ・ミュージック」をきっかけにしてヒトラーに興味をもち、大学で政治学、ヨーロッパ外交史などを学んだ後、フランス、スイス、ドイツに留学し、ヒトラーとナチスの研究に打ち込んだ。
‹‹ミュンヘンでは、数ヶ月の滞在でしたので、朝食付きの下宿屋にお世話になりました。その下宿屋の親父さんがナチス政権時代の写真を見せながら、私に「ヒトラー時代が一番よかった」と語りましたが、なぜそう言うのかを理解することも私にとっては解明すべき課題でした。ユダヤ人を大量虐殺した強制収容所にも足を運びましたので、なおさら親父さんの回想を疑問に思ったのです。
ナチスは民主的な選挙で第一党に躍進し、ヒトラーは憲法に則って首相に任命されました。
つまり、国民が支持したのです。なぜなのでしょうか。本書で、それを解き明かしたいと思います。››
ヒトラーを知れば、現在の排外主義やポピュリズムの病根が見えてくる。
独裁者と独裁国家を、正しく恐れるための入門書。
〈目次〉
まえがき
第一章 少年ヒトラー
第二章 独裁への道
第三章 ヒトラーの経済・外交政策
第四章 第二次世界大戦
第五章 反ユダヤ主義とは何か
第六章 ナチスと宣伝
第七章 ヒトラーに従った大衆
あとがき
著/舛添要一
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