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2019.2.14

統計不正、セクハラ、天下り・・・官僚劣化の深層を綴る。『官僚たちの冬 霞が関復活の処方箋』

統計不正、セクハラ、天下り・・・官僚劣化の深層を綴る。『官僚たちの冬 霞が関復活の処方箋』

なぜ官僚たちは、不正を繰り返すのか。

厚生労働省による「毎月勤労統計」の不正調査問題で国会が紛糾している。

霞が関の統計をめぐる問題はこれだけに止まらず、財務省、総務省、国土交通省、文部科学省、厚生労働省、経済産業省、農林水産省と、合わせて22の統計で記載ミスや抽出方法に不適切な事案が判明した。

 

相次ぐ官僚の不祥事。

大学に便宜を図る見返りに自分の子どもを「不正入学」

文部科学省の「違法天下り」

財務省の事務方トップである事務次官の「セクハラ」

森友学園に関する「決裁文書改ざん問題」

など

枚挙にいとまがない。

 

作家・城山三郎が「官僚たちの夏」で描いた天下国家を論じる官僚たちの姿も今は昔。

さながら「官僚たちの冬」か。

90年代以降の歴代政権は、「政治主導」に向けた改革を実行してきた。

それは本当に成功したのか。

片や官僚らは自ら改革に努力したのか。

財務省出身で、実際に行政改革の最前線に立ったこともある田中秀明氏が官僚劣化の深層を綴る。

 

‹‹官僚や霞が関に関する本や論考はたくさん出されている。典型的なものは、企業や特殊法人などへの天下り、政治家を陰で操り利益誘導を図る、省庁の縦割りと縄張り争い、法律によらない行政指導など、官僚批判と官僚たたきである。

筆者自身、しばしば霞が関を批判しており、こうした批判が的はずれなどと言うつもりはない。しかし、それでは、官僚だけが悪いのか。政治主導の主役である政治家はそんなに素晴らしいのか。「否」である。政治家は、次の選挙で勝つことを何よりも優先する。そのため、政策や政権運営は極めて短期的な視野で考えがちである。

霞が関の劣化や凋落は、政府のガバナンスの問題として捉えなければならない。政と官は、コインの表裏の関係であり、官は政の下請けや下部ではない。霞が関には政治家から日々陳情が来るが、官僚はルールを破っても政治家に従うべきなのか。最近の一連の不祥事は、政と官の均衡が崩れた結果ではないか。

本書は、平成の30年間にわたる政治主導の改革の光と影を捉えながら、霞が関の病理を説く。本書は政治主導の改革を分析するのではなく、その改革と公務員の相互作用に焦点を当てる。霞が関の実態は、外からなかなかうかがうことは難しいが、筆者は元財務相の公務員であり、その経験を踏まえて、できるだけ事実に即して問題を指摘したい。››

 

本書の主な内容は以下の通り。

 

・「優秀な官僚」はどこに行ったか/ヴォーゲルは官僚を過大評価?

・平成の30年間に行われた行政改革の功罪/省庁再編の失敗

・内閣官房と内閣府の肥大化/「与党・官僚内閣制」の崩壊

・小泉政権の中央省庁等改革/安倍政権の公務員制度改革

・次々と変わる看板政策/山のような報告書

・経産官僚のカルチャー/「政治化」する官僚たち

・森友・加計問題の本質/「忖度」と「官邸主導」の因果関係

・産業革新投資機構に見る矛盾/天下りは必要悪か

・諸外国の公務員制度から学ぶ(米国・英国・独・仏・オーストラリア)

・霞が関復活の処方箋/ジェネラリストよりプロフェッショナルを

・省庁再々編/政権中枢のあり方/将来を担う若手官僚のために

 

霞が関凋落の深層とは?

財務省出身学者が「平成の行政改革」の功罪を読み解く。

 

小学館新書

『官僚たちの冬 霞が関復活の処方箋』

著/田中秀明

 

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