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2018.11.12

変える!やめる!別れる!が苦手な日本人へ。『諦める力』

変える!やめる!別れる!が苦手な日本人へ。『諦める力』

〝走る思想家〟による人生戦略のベストセラーが文庫化!

期待は裏切ってもいい。

夢は諦めてもいい。

自分ランキングで生きろ。

〝走る思想家〟為末大が「諦めない空気」で満ちた現代に一石投じた人生戦略のベストセラーが文庫化されました。

「がんばれば夢はかなう」と信じて、努力し続ける人を世間は賞賛する。

しかし、夢がいつまでたってもかなわないこともある。

それでも費やした時間を無駄にしたくないから、応援してくれる人の期待を裏切りたくないから、そして何より「逃げた」といわれたくないから、がんばり続ける・・・・・・。

トップアスリートの著者が現役の道を諦めて引退したのは、2012年、ロンドンオリンピックの年でした。

その翌年、書かれたのがこの『諦める力』です。

著者は引退した直後よりも現在のほうが、さらに諦め上手になったといいます。

 

‹‹僕は物心ついたときから人と頂点を争う人生で、それ以外の自分のあり方が想像できなかった。レースに出ない自分はもう自分でないのではないか。そんな不安があった。不安をかき消すために出られるレースを見つけて出続けたが、ふと我に返ったとき「あれ、何のためにこのレースに出ているんだっけ?」と思う瞬間が何度かあって、そのうちレースに執着しなくなった。そしていま、レースに出るのとはまた違うところでそれなりに幸福を感じて生きている。

この本には、他人が決めたランキングに惑わされず、何が「勝ち」なのかは自分で定義しようと書いたが、それはすなわち「価値観をずらす」ことでより自分にとって心地よく、楽しい状態にもっていくということだ。僕自身はこの本を書いたときよりも、それが上手くできるようになっているように感じる一方で、世の中にもこういう発想がもっと浸透すればいいのに、とも思う。

いま、日本では2020年のオリンピックに向けて準備が進んでいるが、新しいコンセプトの五輪にしようという機運がある一方で、どこかでやっぱり「大きくて立派」なものを目指しているように見える。どこぞの国にはまだ負けてないことを示したい、という気持ちも見え隠れする。経済的に成熟した国としての振る舞いがまだよくわからないなかで、結局、半世紀以上前のオリンピックのときの価値観で進めてしまっているようにも見える。もちろん、そうでない新しい部分もこれから見えてくるのだろう。そのためには「成長」「拡大」といったものにかわる価値観が必要だ。››(「文庫版のためのまえがき」より)

 

文庫版には、新たに3本のエッセイを書き下ろしました。

最初に、サッカーワールドカップ2018ロシア大会で、物議を醸した一次リーグ最終戦の戦い方について考察した「暗黙のルール」。

次に、人の体はあるひとつの理屈で説明できるほど簡単ではないのに、なぜ絶対的な理論を求めてはまり込んでしまうのか、について書いた「人が盲信するとき」。

最後に、人材流動性の低い日本社会で、変えたりやめたり別れたりする練習量が低い日本人に向けた「やめる練習」。

どれも興味深い内容です。

 

いま身動きがとれずに悩んでいる方、安定というもの上で安閑としている方、本書を手に取ってみてください。

知らず知らずのうちに根を下ろした価値観がきっと変わります。

 

小学館文庫プレジデントセレクト

『諦める力』

著/為末 大

 

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