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2018.9.27

最果タヒが贈る日本語の可能性を広げる新詩集『天国と、とてつもない暇』

最果タヒが贈る日本語の可能性を広げる新詩集『天国と、とてつもない暇』

カリスマ的人気を博す、若き言葉の魔術師の最新詩集

現代を生きる若者たちを魅了した詩集三部作(「死んでしまう系のぼくらに」「夜空はいつでも最高密度の青色だ」「愛の縫い目はここ」)を経て、今、未知の世界がこの詩集から始まる。詩の世界に新風を吹き込んだ若き言葉の魔術師が贈る最新詩集、待望の刊行。

 

‹‹私には本当は私しかいないというそのことを、/季節の境目でだけ、思い出します。/生きていれば幸福より優しさがほしくなる、/この指で与えられるものがひとつずつ、ふえていく、/散りゆく世界、積もる白、私の人生、私の、/私への、果てのない、果てのない優しさ。››――(「自分にご褒美」最後の6行)

 

‹‹きみはかくじつに誰かに愛されるし、かくじつに一人ではないし/それでも孤独があるという花畑なんだ、ここは。/燃やそう、だから一緒にすべてを燃やそう、次の太陽にみんなでなろう。››―(「冬の濃霧」最後の3行)

 

‹‹軋むようだ、/骨が軋んだ、その時の音のように、/小さく、みじかく、私にやってくる、感情。/名前をつけて、いつまでも飾ることは、できない、/腐っていくから。/それでも、その瞬間の、小さな音、/それが、私の声をつくる、/身体から旅立つ、声を。/おやすみ。/私は、あなたが懐かしい。››(「声」最終連)

 

漢字、ひらがな、そして、句読点までもがポエジーを奏でる。

その上、タテ組、ヨコ組、行替え、行間の空白――斬新な詩行の列がポエジーを支える。

 

‹‹何を書いてもいつも、私の知らないことばかりだと感じる、知っていることなんて何一つないように、思えてならないし、私もまた、何も知らない人が書く言葉を、読み続けているように感じていた。それでも、その指先が時々、私の、私が知らなかった場所に、届いていたんだ。まるい、その感触を忘れられず、そこにあった見知らぬ臓器を、見知らぬ肌を、見知らぬ羽を、信じずにはいられなくなる。恐れながらもその瞬間を、私、愛していた。自分より誰かを信じたくなる瞬間を、愛していた。いつか、あなたにとってそんな言葉が書けたらと思う。私の上を流れる、言葉そのものがそう強く願っている。だからこれからも、私、書いていくよ。››(「あとがき」より)

 

漫画家の萩尾望都さんが絶賛!

「世界は謎でいっぱいだ。

最果タヒの詩を読んで、愛に泡立つ詩を読んで、ちょっと世界を裏切ってみる。

謎は解けないけど面白い」

 

『天国と、とてつもない暇』

著/最果タヒ

 

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