お知らせ
2017.12.21
不倫、盗撮、強制わいせつ、セクハラ・・・警察の不祥事の芽を摘む「警察の警察」の姿を生々しくレポート!『警視庁監察係』
この記事は掲載から10か月が経過しています。記事中の発売日、イベント日程等には十分ご注意ください。
キーワード: 警察 コンプライアンス
「にらまれたら終わり!」
知られざる警察組織の内幕に迫る!
警察庁のまとめによると、2016年の1年間に不祥事で懲戒処分を受けた警察官は266人。
そのうち、逮捕者は81人、前年より9人増えています。
内訳は不倫、盗撮、強制わいせつ、セクハラ、パワハラ、窃盗、詐欺、横領、飲酒運転・・・・・・法を遵守するはずの警察官による不祥事。
2017年1月、滋賀県警本部の監察官室長が重々しい口調で警察官による不祥事を発表しました。
長浜警察署の署員が2016年11月22日に開いた懇親会で、男性署員が余興として女性署員2人にプロレス技をかけたというものでした。
この事件以外にも、メディアに報じられることなく、警察を追われた者はもっと多いのが実態です。
彼らを懲戒するセクションが警察にはあります。
それが「監察係」。
警察の不祥事の芽を摘むため、情報収集しては内偵し、処分するのが仕事です。
「監察に睨まれたら、それは警察官としての死を意味する」とは、現役の警視庁刑事の言葉。
出世の道が閉ざされるのは、当たり前。
自宅から片道3時間かかる所轄への異動などで依願退職に追い込むこともあります。
所轄署の署長候補となったら、1年間は監察係が徹底的に素行調査を行い、怪しい交友関係などがわかった場合には、出世はなかったものに。
それが警察からもっとも嫌われる警察官と呼ばれるゆえんです。
ベテランの警視庁担当記者がメディアの取材にも滅多に応じることのない監察係の姿を生々しくレポートした、すべて実話の完全ドキュメント。
「監察の存在はミステリアスでいつかテーマにしたいと考えていた。組織に忠実に法令遵守を半ば強引に推し進める監察は、民間企業のコンプライアンス担当に通じるものがあると感じているのは筆者だけだろうか。
読者の皆さんにも本書で挙げた実例を、会社や所属する組織内部の問題と置き換えていただき、〝監察眼〟で改めて眺めてほしい」(今井良)
著者の今井良氏は警視庁担当が長いだけに、警視庁内に多くの人脈をもっています。
今回の執筆にあたって数十人にわたる警察関係者に綿密な取材を重ねてきました。
だからこそ、一般の人には絶対にわからない警察の内幕が見えてきます。
警察ドラマや警察小説が好きな人もそうではない人も退屈させることのない一冊です。
小学館新書
著/今井良
★こちらもオススメ!
・大賞賞金300万円! 第1回『警察小説大賞』募集!! 受賞作は『震える牛』『教場』の編集者が本にします。
・浅野忠信&神木隆之介の凸凹バディに夢中!「とにかく面白い」と口コミ拡散中のドラマ『刑事ゆがみ』をノベライズ!
・堂場瞬一渾身! 最新作『錯迷』は、警察小説の新境地開拓となる一冊!
・472日間、怪物に蹂躙されて、ラストまで硬直必至の特濃サスペンス! 『棺の女』
・これが「安全な景色」だ。防犯のスペシャリストが世界を駆けめぐり撮影した『写真でわかる世界の防犯 遺跡・デザイン・まちづくり』
関連リンク