子どもの「なぜ？」に作家が答える人生相談の続編が登場！

「元気がないときは、どうしたらよいか？」

「エッチなことを考えると、頭が悪くなるの？」

「どうしたらモテるの？」

子どもの素朴な疑問に、個性豊かな大人たちが大まじめに答えるという趣向が評判になった「10歳の質問箱 なやみちゃんと55人の大人たち」。

「続刊を！」という読者の期待に応えてつくられたのが本書『続・10歳の質問箱 なやみちゃん、絶体絶命！』です。

編者となっている「日本ペンクラブ〝子どもの本〟委員会」とは、日本ペンクラブの中の子どもの本の作家や編集者たちが、子どもたちをとりまくいろいろなことを考えていこうと集まった委員会です。

「この本でなやみに答えてくれている大人のみなさんにも、10歳の時があったのです。

切なくて眠れない夜や、帰りたくない放課後や、自分をきらって泣いた日があったのです。

でも、みなさんもそれぞれのなやみと向かい合い、自分なりの意見や考えを持つことで、ブロックをひとつずつ重ねるように人生を作り上げ、作家や表現者になりました。いきいきとした、自分自身の人生を生きる大人になったのです。

つまり、なやみというきっかけがあって、絵を描く時に絵の具を選ぶように、考え方やものの見方を選びながら、それぞれの人生を創造してきたのです。

あなたもきっと今、人生を作り始めるその場所にいます。あなたのなやみが深ければ深いほど、気づくことや得られることはたくさんあるはずです。

ですから、質問箱のなやみについては、まずあなたなりの考えで、意見や答えをみちびき出してみて下さい。大人のみなさんの回答を読むのはそれからでいいと思います。

どうでしょう？ なるほどなあと思える答えもあれば、自分とはちがうなあという意見の持ち主もいるはずです。大人のみなさん全員の回答が、あなたの考えとはちがうことも大いにあり得ます。

でも、それでいいのです。一人として同じ人間はいないのですから、さまざまな感じ方や考え方があると知るのも、世界を理解する上でとても大事なことです。

何よりも、あなたの人生にとってはあなたが主役です。なやむことと考えることで、この世に一人だけのあなたの人生が始まります。

あなたはあなたらしく、花も実もある人生を歩まれて下さい。それが、この本を書くために集結した、かつて10歳だった私たちの願いです」――ドリアン助川（「日本ペンクラブ〝子どもの本〟委員長」）

本書でも、前作同様、日本中のなやみちゃんの身近な疑問やなやみから社会問題まで、日本を代表する作家たちが、いろんな角度から答えます。

「人は見た目がいちばんだと思います。そう思うのはいけませんか？」

「きらいな子、いやな子がいます。性格を直してもらうことはできますか？」

「好きな子に自分のことも好きになってもらうためにはどうしたらいいですか？」

「読書よりゲームのほうがずっとおもしろいのに、なぜ本を読まなくちゃいけないんですか？」

「LINEに入っていますが、すぐに返事をしないといけないし、ぬけることもできないのでこまっています」

回答者は、森絵都、浅田次郎、あさのあつこ、朽木祥、志茂田景樹、貴乃花光司、吉岡忍、山田真などの44人。

大人の大まじめで真っ正直な言葉を子どもたちに届けます。

答えは、ひとつじゃありません。

ひとつひとつの質問に対して、何人かの作家の考えを掲載！

子どものみならず、大人が読んでも考えさせられたり、納得したり、励まされたり・・・・・・。

いわば〝作家たちによる道徳教育〟といった趣の本書。

絶体絶命の状況から救ってくれるかもしれない一冊です。

『続・10歳の質問箱　なやみちゃん、絶体絶命！』

編／日本ペンクラブ子どもの本委員会　 絵／鈴木のりたけ

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