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2017.5.17

女人禁制、厳しい立ち入り制限。最後の秘境『沖ノ島』を藤原新也が活写した!

女人禁制、厳しい立ち入り制限。最後の秘境『沖ノ島』を藤原新也が活写した!

この島の情景は写真でしか伝えることができない。

人は写真でしか見ることができない。

この島が世界遺産になろうと、それは人が立ち入ることのできない

世界でも稀な世界遺産である。

 

福岡県の玄界灘の洋上に浮かぶ沖ノ島。

島そのものがご神体で一般の入島は厳しく制限されている。

古代4世紀後半から今日にいたるまで厳しい掟を守り続ける島に世界が注目!

この神聖な島を、写真家・作家の藤原新也が活写した。

 

‹‹禁忌の島である。島は何人も自由に入ることを許されない。

女人禁制である。だがそれは女子差別に由来するものではない。

もとよりこの島は田心姫(だごりひめ)という女神そのものなのである。

むしろ女性上位なのだ。

かつて島に入る者は島の宝物はもとより、一木一草持ち出してはならない、

という掟もあった。かりにこの島が世界遺産になろうと、

それは人が立ち入ることのできない世界でも稀な世界遺産である。

この島の情景は写真でしか伝えることができない。

人は写真でしか見ることができない。

だから私はそれを伝えるために、祈りを込め、シャッターを押した。››

 

玄界灘は荒れる海として有名だ。

荒れる玄界灘を沖ノ島に向かって航行する船は、前後左右に激しく揺れている。

常人なら立っているのもやっとの状況なかで、

藤原新也は、舳先に立ってカメラを構え続けた。

海を知り尽くす藤原ならではの芸当だ。

島に入島する際には、御前浜と呼ばれる海岸の禊場で、

一糸まとわぬ姿で海水に入り、身を清めなければならない。

不思議なことに、ここで禊をした人の多くは

「汚れが払われて、本当に生まれ変わった」ように感じる瞬間を体験する。

 

この島は、古代4世紀後半から9世紀にかけて大和朝廷による

国家祭祀が執り行なわれる重要な場所だった。

今も宗像大社の神職がたったひとりで毎日祈りを捧げる神聖な場所でもある。

古代の祈りの場は、今なお神々しく幻想的だ。

さらに、島内の遺跡から出土した8万点にもおよぶご神宝は、

当時の国内外の一級品で、すべて国宝に指定されている。

それゆえ、沖ノ島は「海の正倉院」とも称される。

一木一草一石たりとて島外に持ちだしてはならないという掟は

今も守り続けられている。

 

初めて目にする巨岩、巨木。

青々と苔むした石。

神に捧げられた奉献品が今も島に残る。

精緻な純金製の指輪(表紙写真)

ニッポン最後の秘境の姿が、ここにある。

 

『沖ノ島』 著/藤原新也

 

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