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2017.1.19

野心ナシ、責任感ナシ、数もナシ、あるのは若い女性礼賛のみ? 『50オトコはなぜ劣化したのか』

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野心ナシ、責任感ナシ、数もナシ、あるのは若い女性礼賛のみ? 『50オトコはなぜ劣化したのか』

いまどき50オトコの生態とは?

 

現代人の心の問題を中心に

幅広いメディアで活躍する

精神科医・香山リカさんからみた

「いまどきの"50オトコ"」はコレだ!!

 

・ 50オトコが旧世代から

引きずっているもの

健康幻想

母親万能幻想

女性礼賛幻想

「セックスこそがオトコの価値」幻想

 

・ 旧世代はもっていたのに

今の50オトコが失ってしまったもの

社会的責任

野心

知性と教養

矜持

 

・ 50オトコが新たにゲットした良いもの

やさしさ

おもしろさ

センスのよさ

マイホーム主義

 

・ 50オトコが新たにゲットした良くないもの

        

下の世代への無責任、

「長いものにまかれろ」主義、

「政治にはかかわりたくない精神」

 

 

彼らの存在感のなさに気づいた香山さんは、

 

「あなたたちはどこにいるのか?」

「いまどこにいて何をしているのか?」

「どうして、そんなに情けなく、

頼りなく、弱いのか?」

 

そんな素朴な疑問から、

本著『50オトコはなぜ劣化したのか』執筆!

この本で取り上げる「50オトコ」とは、

1955年生まれから1965年生まれ。

つまり2015年に50代だった男性たち。

 

50オトコはなぜ時代に取り残されたのか?

 

かつて50代男性といえば、

まちがいなく「おとな」だった。

しかし、いま周囲を見わたすと、

その世代の男性の幼さ、頼りなさが目立つ。

とくに気になるのは、社会人としての自覚のなさ。

知識もあり、機転も利いて、話している分には

楽しいかもしれないが、世の中に貢献したり、

公に発言したりする気概が感じられないのだ。

テレビや新聞でも、公共の場所でキレる、

覚醒剤に溺れる、家族に愛想をつかされる

50オトコたち」のことが

報じられることが多くなった。

 

団塊世代の「その後の世代」といわれる彼らは、

物心ついたときは高度成長のまっただなか。

世の中は順調に右肩上がりに推移し、

バブル絶頂期に就職難もなく企業人となった。

組織に馴染んで、そつなく仕事をこなし、

家庭もそれなりに充実させていたが、

元号が昭和から平成に替わる頃から

徐々にはじまっていた変化

――男女平等が浸透し、ツールはアナログから

デジタルになり、長引く不況――

に対応できなかったのではないか。

このまま迫り来る"老後"

ただおびえるばかりでいいのか?

 

ただでさえ、いまの50代は、

その前後の年代に比べて総人口が

300万人も少ない。

「オレたちはここにいるよ!

こんなことを考えているよ!」と、

ことさらに大きな声を出していかないと、

社会から忘れられ、妻をはじめとした

女性たちや若者からも見捨てられ、

社会的サービスも個人的なケアも

受けられない、という寂しい老後を

迎える可能性もある。

 

このままでは

生き延びられないぞ、

50オトコ!

50オンナの著者が、

50オトコの生態を分析し、

50オトコの本気にはっぱをかける!

 

小学館新書

『50オトコはなぜ劣化したのか』

著/香山リカ

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