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2016.12.21
「徹子の部屋」"注目の人ウィーク!"出演。102歳、笹本恒子さんのいきいきとした姿に反響続々!『好奇心ガール、いま101歳』
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キーワード: 自伝 ヘルスケア
102歳でも、生き生き!
12月19日放送の
「徹子の部屋」
(テレビ朝日)
"注目の人ウィーク!"の
ひとり目として出演した
現在102歳の笹本恒子さん。
1914年生まれの笹本さんは、
冒頭で黒柳徹子さんから
東京駅と同い年と紹介されました。
職業はフォトジャーナリスト、
1940年、(財)日本写真協会に入社し、
日本初の女性報道写真家となった笹本さんは、
まさにカメラ女子の先がけであり、
女性カメラマンの草分け的存在です。
2016年には、写真界の世界的な賞である
米国の「ルーシー賞」を受賞しました。
徹子さんの質問に、
よどみなく答える笹本さん。
とても102歳とは思えません!
滑舌もよく、記憶も鮮明!
番組内では、幼少のころ、
自身の祖母から聞いた
黒船の話を披露していました。
江戸時代も遠くない過去!?
本書『好奇心ガール、いま101歳』では、
そんな笹本さんの97歳までの半生と暮らし、
その後101歳までの近況をつづっています。
‹‹当時、4歳だったわたくしの祖母は、
おじいさんの背中に背負われて
その船を見たといいます。そう、
あの坂本龍馬も見たという黒船をです。
小さな子どもにとっても、
それはそれは衝撃的な出来事だったのでしょう。
祖母は80歳を過ぎてからも、
そのときの様子をまるで昨日のことのように、
話し聞かせてくれました。そして、
わたしくは黒船の巨大な船体を想像し、
まだ見ぬアメリカという国に
思いをはせてみたりしたものでした。
いま、若い人たちにこんな話をすると、
「黒船といえば、私たちにとっては
社会科の授業で習う歴史的事件ですが、
笹本さんにとっては
おばあさまの思い出話なんですね」と
驚かれます。
1世紀近く生きている、というのは
そういうこと。みなさまにとっては
歴史で学ぶ江戸時代も、わたくしにとっては
あまり遠くない過去なのかもしれませんね。››
100歳、骨折からの復活劇!
とにかく元気で、85歳まで
入院したことがなかったという笹本さんですが、
100歳の冬、ベストドレッサー賞受賞翌日に
自宅で転び骨折、そのリハビリ中に再度骨折。
現在、リハビリにはげんでいます。
‹‹リハビリは週に3回、
理学療法士の先生に
来ていただいて続けています。
ベッドの上でマッサージを受けたあと、
歩行器を使って館内を歩きます。
2度目の骨折から5か月ほどたって、
車椅子からサッと立てるまでに
筋肉が回復しました。
骨がシワだけを着ていたような
脚にも少し肉がついて、
しっかりしてきたのです。
リハビリの時間だけでなく、
車椅子で座っているときも
足首をまわしたり、脚を上げ下げ
しているのがいいのかもしれません。
いくつになっても、100歳を超えても、
筋肉は蘇るのですね。
人間というのはすごいと思います››
いまも元気でいられる秘訣は・・・?
高齢になってからの大けが
心までも折れてしまいそうですが、
笹本さんの情熱は衰え知らず。
その力の源は、いつも夢を持ち続ける
ことだといいます。
「徹子の部屋」でも
元気でいられる秘訣は、
「1杯の赤ワインとお肉、
そして夢をもつこと」と
おっしゃっていました。
いまの笹本さんの目標は、
「ふたたび自分の足で歩いて
写真を撮ること」。
そして、もし最期を迎えるならば、
大好きな人に手を握られ
「好きだったよ、
いよいよお別れだね。
さようなら」
と言ってもらいながら、
この世をされたらいいな、と
思っているそうです。
生きる力、
フロンティア精神、
ささやかな出来事を楽しむ心、
ベストドレッサー賞を受賞した
ファッションの秘訣など・・・、
彼女が発する言葉には、
102年分の重みと、
読み手の心を軽やかにしてくれる
明るさがあります。
人生を楽しむヒントがつまった一冊です。
小学館文庫
著/笹本恒子
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