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2016.11.11

ドナルド・トランプのインタビューは時間の無駄と思い8分で打ち切った。 『そして、アメリカは消える』

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キーワード: 政治 国際 社会

ドナルド・トランプのインタビューは時間の無駄と思い8分で打ち切った。 『そして、アメリカは消える』

世界の笑いものになった「絶望の大統領選」

 

 ドナルド・トランプがアメリカ合衆国大統領に選ばれた。

 

『そして、アメリカは消える』!

 

アメリカを「第2の故郷」だといい、

アメリカに関する数々の書籍を出してきた

国際ジャーナリストの落合信彦氏は、

「アメリカを愛する私にとってはいささか残念だが、

それこそがあの国の置かれている現状だ」と分析します。

 

‹‹アメリカの大統領は世界で一番強力な男と言われたが、

それは過去のことで、レーガンやケネディが大統領の時の話だ。

レーガンはソ連を崩壊させたし、ケネディはベルリン危機と

キューバ危機に際して一発の弾も撃たずにフルシチョフを

説得して世界を滅亡寸前から救った。

ケネディ時代のアメリカで勉強し、その後も住んでいた

私にとってアメリカは夢と希望と本当の自由がある国だった。

人々は明るく、親切で寛容、犯罪もずっと少なかった。

アメリカは夢と希望に輝き、この世の天国とさえ感じさせた››

 

トランプから出てきたのはカネと不動産の話ばかりで・・・

 

それがいまや、アメリカは世界中から

笑われる存在になってしまいました。

ドナルド・トランプVS.ヒラリー・クリントンによる

「絶望の大統領選」がその象徴です。

 

‹‹大統領選で必死になっている連中は

ただの漫才師にすぎないと私には見える。

互いに中傷し合って自分のことしか考えていないようだ。

そんな人物が大統領になったら、

アメリカは今以上にめちゃくちゃになってしまうだろう。

ヒラリーはメール問題でFBIや国務省に追われているし、

トランプは政治や外交、歴史などはまったく知らない。

教養や品格もまったくない。

私はかつて彼にインタビューしたことがあったが、

その1週間ほど前に

イギリスでサッチャー女史にインタビューしたので、

トランプ氏の話もさぞかし深い知識と見識に

包まれているだろうと期待していた。ところが

会ってみるとカネと不動産の話ばかりで

社会情勢や政治、歴史、彼の人生哲学などについて

聞こうとしてもまったく反応しない。

そんな相手にインタビューするのは

時間の無駄と思ったので8分ほどで止めてしまった››

 

本書では、彼らの論戦は「ガキの口喧嘩」であり、

「世界を背負って立つアメリカのトップとして、

まったく素養がない」。

これは時代の流れではなく「人間の劣化」と断じています。

 

第3次世界大戦に突入する可能性も・・・

 

アメリカが「世界の警察官」としての役割を捨てて

「大国」としての存在感を失いつつあり、

いっぽうで中国やロシアなどの「猛獣たち」が

好き勝手に暴れまわっている現状を危惧する落合氏。

最悪、第三次世界大戦に突入する可能性も・・・。

 

‹‹問題はロシアのプーティンが

アメリカと戦争に入る際、

習近平もおそらくそれに参加しようと

考えているのではないかということだ。

中国は、第一発をアメリカ軍に向けて発射して

第三次世界大戦の幕を切って落としたいと

考えているかもしれない。しかし、

プーティンにしてみればそんなことは許せない。

自分のマッチョ性をロシア国民に見せるためには

第一発目は絶対にロシア軍が放たねば意味はないのだ。

プーティンはもともと人を信用していない。

習近平とは表面的には仲良くしているが、

それは中国がロシアの武器を買ったり、

ライセンスに大金を払っていたりするからだ。

その中国の首席である習近平が

国内の政敵を片付けて独裁者となり、

プーティンと同じく世界を乗っ取ろうとしている。

そんなことをプーティンが見逃すはずがない。

彼にしてみれば世界を治めるのは自分ひとりでよいのだ。

まるで第二次世界大戦中のヒットラーと同じだ››

 

著者自らのアメリカ、イギリス、ロシア、中国・・・

現地取材の成果を盛り込んだ、渾身の書き下ろし!

アメリカ、ロシア、中国3か国の「現代史の裏側」と

「今そこにある危機」を深掘りした、

すぐさま読みたいタイムリーな一冊です。 

 

 『そして、アメリカは消える』

著/落合信彦

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