お知らせ

2016.7.14

俳句 of Peace!「これは国民による軽やかな平和運動です」 『平和の俳句』

この記事は掲載から10か月が経過しています。記事中の発売日、イベント日程等には十分ご注意ください。

俳句 of Peace!「これは国民による軽やかな平和運動です」 『平和の俳句』

俳句から広がる平和思想

 

〈〈へいわとは

ちきゆうもひとも

しなぬこと〉〉(6歳)

 

〈〈いつもと同じ

つまらなくても

平和かな〉〉(15歳)

 

〈〈おはぎ食べ

平和の味だ

爺さけぶ〉〉(92歳)

 

 読者が投稿した俳句を朝刊一面に毎日一句載せる『平和の俳句』。連載がはじまったのは戦後70年の2015年から。下は3歳から上は106歳まで、日本だけでなく世界中から1年間で5万7000通以上のドキドキする俳句が寄せられ、東京新聞、中日新聞、北陸中日新聞、日刊県民福井に掲載されました。

 たくさんの俳句のなかから掲載された句を選んだのは、現代俳句の第一人者である金子兜太と、作家やミュージシャンなどマルチに活躍するいとうせいこう。

 

「いまのわたしたちは

不安定のなかにいる。

平和に不安がある。

それはなぜか。

そして、望ましい平和とは。

俳句で自由に書いてほしい」

(金子兜太)

 

「平和への切実な希求、

戦争の記憶、

未来の私たちがあるべき姿、

景色、季節の感覚。

俳句という短詩だからこそ

いつでも口ずさめる

鮮やかな世界。

これは国民による

軽やかな平和運動です」

(いとうせいこう)

 

 ストレートで素直な句、意外な発想の句、胸に迫りくる切ない句、晴れ晴れとして爽やかな句・・・ハッとしたり、思わず笑みがこぼれたり、うなったりしながら選ばれた352句! 選者ふたりによる選評や対談記事もあわせて掲載しています!

 

 さまざまな平和思想がこめられた「俳句 of Peace」にふれて、改めて"平和の尊さ"を見直してみませんか?

 

『金子兜太 いとうせいこうが選んだ

「平和の俳句」』

選/金子兜太  選/いとうせいこう

関連リンク