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2016.5.25

東日本大震災からの復興を支えた「食」のチカラを見つめた記録、『復興ごはん』発売! いっしょに作って、いっしょに食べよう!

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東日本大震災からの復興を支えた「食」のチカラを見つめた記録、『復興ごはん』発売! いっしょに作って、いっしょに食べよう!

いっしょに作って、いっしょに食べよう!

 

 とある日曜日の朝、ブロロロロというエンジン音とともに仮設住宅にやってきた白塗りのトラック。その荷台には「ふれあいの赤いエプロンプロジェクト」のロゴと、パンダのイラストが鮮やかな赤で描かれている。

 トラックから降りた2名のスタッフが、地元の方々とともにテキパキと動き、瞬く間に荷台に搭載された移動式調理台「どこでもキッチーン」が準備完了だ。そしてこれも荷台に搭載されていた調理道具であっという間に料理の準備が整えられていく。今日のメニューは「カニちらし寿司」。そう、今日は「男の料理教室」の開催日なのだ。

 仮設住宅で、普段は寡黙で武骨に過ごす男たちが、この日ばかりは会話も弾み、笑顔が絶えることがない。そして完成した料理をほおばる顔、顔、顔・・・・。「食」のもつ力が、復興への後押しとなることを確信する瞬間だ。

 

 「味の素グループ 東北応援 ふれあいの赤いエプロンプロジェクト」(以下「赤いエプロンプロジェクト」)は、味の素グループが、東日本大震災が発生した2011年より続けている復興応援活動です。

 「いっしょに作って、いっしょに食べよう!」。料理をする楽しさを思い出し、栄養バランスの取れたおいしい食事で、心と体を満たしてほしい。たくさんの人とふれあいながら、新たなコミュニティを築くきっかけにしてほしい。

 そんな考えのもと、「赤いエプロンプロジェクト」トラックで被災地に駆けつけ、天ぷらを思いきり揚げてもらったり、ソウルフードとも呼ぶべき故郷の思い出の味を再現してもらったり、宮城vs山形の芋煮対決を開催したり・・・・という活動を通じて、被災地の方々の“心と体の健康づくり”を応援しています。この復興応援は、東北3県の被災地域から仮設住宅がなくなり、復興の足取りが確かなものになるまで、継続されるとのことです。

 

 味の素グループの、この活動を通じて実感した“復興へと立ち上がる被災地の心を支えたのは、食のチカラだった”との気づきを、幅広い方々に伝え、これからの災害復興を考える上で何らかのヒントになればとの考えに共鳴した弊社では、「赤いエプロンプロジェクト」の活動を書籍化した本書を発売する運びとなりました。

 本書では「被災地の声」で綴る「食」のエピソードを通じて“いっしょに作って、いっしょに食べる”ことで仮設住宅の方々の心や体が満たされ、「食」のチカラが復興の原動力になっていった事例を紹介しています。

 

『復興ごはん』

ふれあいの赤いエプロンプロジェクト/編

定価:本体1,100円+税

本書の内容はこちら

 

本書の売り上げの一部は、東日本大震災・熊本地震の被災地支援のために寄付されます。