舞台はAI(人工知能)の開発が進み、家事や仕事にアンドロイドが従事する近未来。
法廷弁護士として働く妻・エイミーとは対照的に、仕事も家事もせず家で過ごす34歳のベン。夫婦はもはや崩壊寸前。
ある朝、ベンは自宅の庭で壊れかけのロボットを見つける。
「四角い胴体に四角い頭」という、あまりにもレトロな風体のそれは、自分を「タング」と名乗った。
アンドロイドにはない「何か」をタングに感じたベンは、彼を直してやるため、作り主を探そうとアメリカに向かう。
そこから、冴えない中年男と時代遅れのロボットの冴えない地球を半周する旅が始まった——。