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2017.9.28

「カレースター」が脱サラして、誰も知らない日本のカレーライスのルーツを探る旅へ!『幻の黒船カレーを追え』

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キーワード: ノンフィクション 食 グルメ カレー 旅

「カレースター」が脱サラして、誰も知らない日本のカレーライスのルーツを探る旅へ!『幻の黒船カレーを追え』

イギリスから日本にカレーが来たのは150年前。

インドから日本にカレーが来たのは90年ほど前。

いまや国民食となったカレー。

その名が示すとおり、日本で生まれた料理ではありません。

幕末に日本に上陸したといわれていますが、いったいどこから来たのか、当時の味はどんなものだったか、ご存知ですか?

カレーの生まれ故郷はインド、ここまでは知っている人も多いはず。

けれども、カレーはインドから直接やってきたわけではなく、イギリスから入ってきたのです。

今からおよそ250年ほど前、インドを支配し、東インド会社を置いて香辛料貿易の拠点としていたイギリスは、自国にインドの食文化を持ち帰りました。

そこから数種類のスパイスをブレンドしたカレー粉を発明し、ブリティッシュカレーなる料理が誕生!

それから100年後の明治初期に、カレーライスは黒船に乗ってイギリスからやってきます。

では、イギリスから日本にやってきたカレーはどんなものだったのでしょう?

じつは、このことについて正確に知っている日本人はひとりもいません。

 

40冊以上のレシピ本を上梓し、カレー研究家として絶大な人気を誇る水野仁輔さんは、この長年の疑問を解決するため、カレーライスのルーツを追跡する旅に出ます。

まずは黒船が寄港した横須賀、舞鶴、函館、呉、長崎など国内を徹底取材!

どこにも足跡が残されていなかった著者はこのまま見過ごしてなるものかと、20年ほど続けたサラリーマン生活に見切りをつけ、妻と3人の子どもを日本に残して、ついにイギリスへ。

 

‹‹「ロンドンに何をしに行くの?」

「カレーの取材に・・・・・・」

「は!?」

「だから、日本のカレーのルーツを探しに・・・・・・」

「え、インドじゃないの? どうしてイギリス!?」

旅立つ前、いったい何人とこんなやりとりを繰り返しただろうか。誰もが極めて意外な反応をした。これほど「イギリス」と「カレー」がイメージ的に結びついていないとは思わなかった。ある人は、まるで偽物の絨毯売りを目の前にした旅行者のようないぶかしげな視線を僕に向け、またある人は、言うことを聞かない子供に飽きれる母親のような態度を見せ、またある人は、突然恋人に別れを告げられた時のような反応をしたのである。別に火星に行くと言っているわけではない。イギリスへ行くと言っているのである。そのことが驚くほど通じない。こっちが「どうして!?」と聞きたくなる。カレーの取材で全国の港を巡ることのほうがずっと理解に苦しむ行為だと思っていたが、イギリス行きも同じようなものだった。カレーに興味のない知人や友人ならまだしも、料理雑誌の編集者や料理研究家などの料理関係者でさえ、日本のカレーとイギリスとの関係を知らない人が多かった。その都度、僕は丁寧に説明したが理解は得られなかった」››

 

黒船カレーを追って、イギリスに向かった著者を待ち受けていたものはいったい!?

150年前のひと皿は見つかるのか?

情熱があふれすぎて、笑える! 前代未聞のエンタメノンフィクション!

 

『幻の黒船カレーを追え』

著/水野仁輔

 

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