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2017.6.19
池田エライザさん絶賛! 出版社校正男子とやんちゃなぬいぐるみの切なさMAX友情物語
この記事は掲載から10か月が経過しています。記事中の発売日、イベント日程等には十分ご注意ください。
"おせっかいやき"で"かまってちゃん"のしゃべるぬいぐるみに夢中♥
――これからは、ぼくがせいたろを守るから。
小さな出版社で校正の仕事をしている森星太朗は、幼い頃に他界した母・文子に作ってもらったコアラのぬいぐるみ・ムッシュを大事にしていた。
ムッシュは母が亡くなったその日にしゃべりだし、以来、星太朗の無二の親友となっていた(もちろん、世間には内緒にして)。
そして、そのまま20年の時が過ぎたある日、しゃっくりが止まらなくなった星太朗に、大きな転機が訪れる。
身長はA4サイズで、ずんぐりむっくり、歌うことが大好きなムッシュの十八番は「スーダラ節」。
大人のような、でも、大人でも言わないことを教えてくれる反面、その行動は子どもっぽいところだらけ。
一方の星太朗は引っ込み思案でちょっと奥手。
小学校時代はぬいぐるみ(ムッシュ)をもっていたせいで、いじめられていた。
純情すぎて童貞歴27年、けれども、容姿は悪くない。
高校のときから替えていない丸眼鏡は、最近では一周まわって流行っているし、清潔さには人一倍気を付けている。
パッと見、自由奔放なムッシュに、ふり回される星太朗、という関係だが、ムッシュはムッシュなりに星太朗を気づかい、星太朗はムッシュのことをかけがえのない存在だと感じている。
そんなふたりには、ひみつノートがあった。
「ムッシュのことは、だれにも言ってはならない。(言ったらムッシュはヤミのソシキにつかまって、人体じっけん(コアラだけど)されるだろう)」
仰々しい注意書きに続けて、ふたりの夢が箇条書きされている。
そして、ある転機をきっかけにふたりは、この夢を叶えるために動き出す・・・。
「かわいい!」「おもしろい!」あらたな愛され系キャラクター誕生!!
"おせっかいやき"で"かまってちゃん"のムッシュに夢中になること間違いナシ。
随所に散りばめられたムッシュのカラオケレパートリーがいい味、出しています。
まじめな青年とやんちゃなぬいぐるみのドタバタ劇。
そして、ラストには思わぬ感動の波が押し寄せ、涙が頬をつたう友情物語です。
「愛しい涙がとめどなく溢れた。この本はきっとみんなの宝物」――池田エライザさん(モデル・女優)
著者は映画監督、脚本家として活躍する片岡翔、本著が待望の小説デビュー作!!
カバーイラストは、松本大洋氏の描き下ろしです。
『さよなら、ムッシュ』 著/片岡 翔
【著者プロフィール】
●片岡 翔(かたおか しょう)
1982年、北海道生まれ。2010年、「くらげくん」で「ぴあフィルムフェスティバル」準グランプリを受賞。
同作にて全国各地の映画祭で7つのグランプリを含む14冠を達成。
2014年に初の長編映画「1/11」で商業映画デビュー。
脚本家として、映画「きいろいゾウ」「夏美のホタル」など。
本作が小説家デビュー作となる。
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