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2021.6.2

かわいい! おもしろい! ちょっとヘン!? 浮世絵師が描く日本人と動物の深い関係性。『浮世絵動物園』

キーワード: 美術 アート 浮世絵 動物 江戸

かわいい! おもしろい! ちょっとヘン!? 浮世絵師が描く日本人と動物の深い関係性。『浮世絵動物園』

動物だらけの江戸の町へ、ようこそ!

葛飾北斎、歌川広重、鈴木春信、喜多川歌麿、歌川国芳・・・名だたる浮世絵師たちは、それぞれに個性を発揮しながら、人々の生活に溶け込む動物との多彩な関係を描いてきました。

愛情を注がれる猫や犬、日々の営みを助けた馬や牛、人々の願いや想いが託された鶴や亀、地震を起こすとされた鯰(なまず)、さらには舶来の珍獣、空想の奇獣まで、浮世絵には多彩な動物が登場します。

そんな動物たちを紹介して好評を博した展覧会「浮世絵動物園」(太田記念美術館)が、1冊の本になりました!

 

«ページをめくると現れるのは、驚くほどバラエティに富んだ動物たちの姿。浮世絵を読み解いていくと、当時の人々の暮らしは動物とともにあり、また、時に神聖で時に恐ろしい、動物のもつさまざまなイメージも含めて、人々が動物たちを愛でていたことが見えてきます。さらに、動物が美人画や風景画、役者絵をはじめ、浮世絵のあらゆるジャンルに姿を現すことは、その存在が人々の日常にいかに深く根ざしていたかを物語ります。絵師の筆が生み出した豊かな動物表現には、人と動物が紡いできた長い歴史と文化、そして、動物へ寄せる人々の深い親しみがギュッと凝縮されているのです。»

(本書「はじめに」より)


第1章 江戸の町は動物だらけ

浮世絵には、江戸の町で人々と暮らしをともにした、あらゆる動物たちが登場します。

当時もペットとして人気だったのが、猫と犬。

ほかにも、金魚やネズミ、ウサギもペットとして愛されていました。

 荷物や人を運ぶ場面で大活躍だったのが馬や牛。

 また魚貝やクジラ、イノシシは貴重な食料でもありました。

愛情を注ぐ対象であり、労働のパートナーでもあった動物たち。

江戸の人々にとって動物は、日々の暮らしに欠かすことのできない存在だったのです。

 

第2章 動物のもつ美と力

江戸っ子には動物モティーフのファッションやインテリアも人気でした。

浮世絵には、龍がデザインされた着物を着た勇ましい男性、蝙蝠柄の浴衣をまとう粋な女性らが登場し、壁に鳳凰を表してゴージャスな空間を演出する遊郭の様子も描かれます。
また、おめでたい動物の代表格である鶴や亀は、新年に配られた摺物や初夢を見るための宝船絵に散りばめられました。

疱瘡除けの効果が期待されたミミズク、地震の原因とされた鯰・・・・・・、こうした動物の姿には、幸福や健康への切実な願いや厄災への畏怖、江戸市民のあらゆる思いが託されているのです。

 

第3章 アニマルエンターテインメント

象や豹など舶来の珍獣が見世物として話題になると、浮世絵師たちはこぞってその姿を描きました。

また四季折々の花と動物をとりあわせた「花鳥画」は、浮世絵でも重要なジャンルとして、人々の日々の生活に季節感を添える存在に。

一見、愉快で愛らしい擬人化作品は、幕府によって遊女などを描くことが禁止されたことから制作され始めました。

浮世絵のバラエティ豊かな動物表現からは、江戸の人々の好奇心や、暮らしの中に楽しみを見出そうとするたくましさ、そして反骨精神をもうかがうことができます。

 

第4章 物語のなかの動物たち

浮世絵師たちは、歌舞伎や小説、古典や伝承など、ありとあらゆるジャンルの物語を題材に作品を手がけましたが、そのなかにはしばしば、印象的に描かれた動物たちの姿を見つけることができます。

龍や獅子といった伝統的な画題や、金太郎などの昔話に登場する動物たち、妖術使いたちがイリュージョンで生み出した大蝦蟇や大蛇といった、現実に存在する動物から架空の動物まで、そのバリエーションはさまざまです。

 

太田記念美術館は、15万人を超えるフォロワーを持つTwitterをはじめ、SNSでの積極的な作品紹介も人気です。

本書は同館の書籍として初めての電子配信も行なっています。

約160点の作品を、お手元でじっくりお楽しみください。 

 

『浮世絵動物園

江戸の動物大集合!』

 

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