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2021.1.25

楽しく刺激的な日本美術講座、ふたたび開講!『教えてコバチュウ先生! 琳派超入門』

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キーワード: 美術 アート 日本美術 琳派 国宝

楽しく刺激的な日本美術講座、ふたたび開講!『教えてコバチュウ先生! 琳派超入門』

国宝6件、重文10件、さらに尾形光琳の新発見作品も掲載!

日本美術史の本流、琳派のすべてを説き明かす!!

日本美術の中でもひときわ人気の高い美術様式「琳派」。

狩野派や円山四条派といった直接的師弟関係から発展した画派ではないこともあり、「琳派とは何か?」を定義づけするのはなかなか難しく、「本当はよくわからない」という美術ファンも少なくありません。

本書では、この説明しづらい「琳派」の概要を、俵屋宗達と本阿弥光悦、尾形光琳・乾山兄弟、酒井抱一と鈴木其一、神坂雪佳という中心的存在となる絵師を軸に、さまざまなエピソードを交えながら、コバチュウ先生こと、日本美術史家小林忠先生が、簡潔かつおもしろおかしく説き明かしていきます。

 

«琳派という美術の特色は、なんといっても、その華やかなデザインとくもりない明るさ、清らかさ、そして身近な親しみやすさにあるでしょう。野山に咲く美しい花や見慣れたかわいい鳥や生き物、優雅な昔の物語や逸話の男女、雪月花の風流や節句の祝いなどなど、深刻ぶった難解な表現とはほとんど無縁です。琳派芸術に親しみ、ご自身の感性で自由に感じとることによって、心が優しく癒やされ、美術鑑賞の愉しみが広がっていくであろうこと請け合いです。»

(本書「はじめに」より)

 

出典:ColBase(https://colbase.nich.go.jp/)

 

だれもが知る『風神雷神図屛風』誕生の舞台裏とそこに秘められた宗達の制作意図は?

琳派を代表する名作『燕子花図屏風』は何が画期的だったのか?

宗達、光琳、抱一と百年ごとに登場する天才絵師と、彼らが「模写」する形で時代をつないでいった、琳派芸術の根底に流れる変わらぬ美意識とは?

などなど・・・「琳派」がなぜ、日本美術の本流といわれるのか、その意味、そしてその素晴らしさを、前作『浮世絵超入門』同様、コバチュウ先生による軽妙な語り口調風文章で、優しく解説しました。

新発見の作品も登場し、新たな推理や大胆な持論など通常の琳派本にはない内容も展開する、楽しく刺激的な美術入門書です。

 

〈目次〉

ふたたび開講!(はじめに)

序章 そもそも、琳派とは何か?

第一章 俵屋宗達から神坂雪佳まで 琳派四百年の歴史を一気読み!

第二章 謎の天才宗達と光悦 琳派はいかに誕生したのか!?

第三章 琳派史上に輝くスーパースター 尾形光琳と『燕子花図屛風』の秘密

第四章 抱一と其一 「江戸琳派」という風雅な一大潮流

第五章 神坂雪佳、そして近現代へ 受け継がれる琳派の精神

終章 あとがきに代えて 市民階級に育まれたアート、琳派と印象派

RINRIN 琳派コラム① 琳派5大特徴を覚えておこう!

RINRIN 琳派コラム② 工芸にみる琳派の美と豊かな生活様式

出典:ColBase(https://colbase.nich.go.jp/)

RINRIN 琳派コラム③ 琳派特有の〝私淑〟の意味を読み解く

 

『教えてコバチュウ先生! 琳派超入門』

著/小林 忠

 

【著者プロフィール】

小林忠(こばやし・ただし)

美術史家。学習院大学名誉教授。『國華』主幹。国際浮世絵学会名誉会長。岡田美術館館長。1941年、東京都生まれ。東京大学大学院修士課程修了。名古屋大学文学部助教授、東京国立博物館情報調査研究室長などを経て、学習院大学文学部教授。1983年「江戸絵画史論」でサントリー学芸賞受賞。雑誌『和樂』にて「教えてコバチュウ先生!日本美術入門三千字講座」を連載中。

 

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