お知らせ

2019.8.3

〝いじめ〟は人間に必要な「機能」?『まんがでわかる ヒトは「いじめ」をやめられない』

この記事は掲載から10か月が経過しています。記事中の発売日、イベント日程等には十分ご注意ください。

〝いじめ〟は人間に必要な「機能」?『まんがでわかる ヒトは「いじめ」をやめられない』

いじめに関わるすべての人に送る問題解決への糸口!

脳科学者・中野信子氏はいいます。

「脳科学的に見て、いじめは本来人間に備わった〝機能〟による行為ゆえ、なくすことはできない

これまで、「いじめを根絶しよう」といった理想は長く語られてきました。

しかしながら、毎日のようにいじめに苦しみ、死を選ぶ子どもたちの悲しいニュースは後を絶ちません。

なぜいじめはなくならないのか――――

もしかしたら、「いじめを根絶しよう」という目標そのものが、問題解決への道を複雑にさせているのではないでしょうか。

 

本書は、いじめが起こるメカニズムについて、脳科学的観点から解説したベストセラー『ヒトは「いじめ」をやめられない』を、オリジナルまんがで再構成したものです!

主人公はいじめに悩む若い女性。

物語を通して人間の生物学的な本質を見つめながら、「子どものいじめ」「大人のいじめ」それぞれの対応策について考えます

 

‹‹みなさんもご存じの通り、いじめは子どもの世界だけの話ではありません。企業やママ友グループ、地域コミュニティ、ネットコミュニティなど、年齢も場所も時代も問わず、集団があればどこでも存在しうる現象です。

近年、こうした人間集団における不可解な行動を、科学の視点で解き明かそうとする研究が世界中で進められています。そのなかでわかってきたことは、実はいじめなどの社会的排除は、ヒトが生存率を高めるために、進化の過程――――つまり社会脳の発達により身につけた「機能」なのではないかということです。

本気でいじめを防止しようと考えるのであれば、「いじめがやまないのは、そこになにかしらの必要性や快感を感じてしまう脳の仕組みがあるのではないか」という、考えたくもない可能性を吟味してみる必要があるのです。››

 

こちらは本書の内容の一部です。

 

■ いじめは種を残すために脳に組み込まれた機能

「仲間意識」が「妬み」「排外感情」も高める

■ 男性のいじめは「パワハラ」、女性のいじめは「村八分」

■ いじめで放出されるドーパミン

■ 6月と11月にいじめが増える。

 

いじめはきれいごとでは解決しない!

いじめに対するアプローチ法を変えて、その回避策を考えていくことが、良好な人間関係を維持するためには得策です。

まんがというツールを通して、脳の性質やいじめという行動について理解が深まることで、ひとりでも多くの人に救いや展望が生まれることを願っています。

 

『まんがでわかる ヒトは「いじめ」をやめられない』

著/中野信子 まんが/かんようこ 編集協力/サイドランチ

 

★こちらもオススメ!

脳科学者・中野信子が『キレる!』を科学する。

「設定された女は無理ゲー!」ジェーン・スー×中野信子『女に生まれてモヤってる!』

「いじめ件数」前年度比10.4%増の過去最多。身を守る術は月別対策にアリ! 『いじめから脱出しよう! 自分をまもる方法12か月分』

浅田次郎、あさのあつこ、貴乃花ほか賢人たちが、子どもたちの身近な疑問や悩みから社会問題まで真剣に答えます!『続・10歳の質問箱 なやみちゃん、絶体絶命!』

「楽園で第二の人生」失敗しないための条件。『脱出老人 フィリピン移住に最後の人生を賭ける日本人たち』

関連リンク