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2019.6.9
もう「ながら見」はできない!サッカー〝新常識〟の決定版!!『アナリシス・アイ サッカーの面白い戦術分析の方法、教えます』
この記事は掲載から10か月が経過しています。記事中の発売日、イベント日程等には十分ご注意ください。
なぜ日本代表はアジア杯でカタールに負けたのか?
2019年2月1日、サッカーのアジアカップ決勝、日本はカタールに1対3のスコアで敗退。
準決勝でアジア最強のイランに3対0で勝利し、2大会ぶり5回目の優勝が期待されていただけに、残念な結果となりました。
有利とみられていた日本はなぜ負けたのでしょう?
サッカー戦術分析ブログ「サッカーの面白い戦術分析を心がけます」を主宰する人気ブロガーのらいかーるとさんは、日本のプレッシングに敗因の一端があったと分析します。
‹‹両チームで最も差異が出た部分は、相手のボール保持者への振る舞いでした。
日本は、基本的にボール保持者へプレッシングをかけます。カタールは、配置の準備ができたらプレッシングをかけます。ボール保持者へのプレッシングは、相手の攻撃のスイッチを入れることにも繋がる、という点は重要です。相手がボールを奪いに来れば、ボール保持者は必ずなんらかのアクションをしなければならないからです。
日本のプレッシングは、配置の準備が完了済みで、相手を捕まえられていれば、カタールからボールを奪い、カウンターをすることができていました。しかし日本の1列目の選手は、後ろの選手たちの準備が完了するのを待たずにプレッシングをかけてしまう場面が目立っていました。配置の準備が完了していない状況でのプレッシングは、相手の前進を加速させるだけです。さらに、カタールはショートパスによる前進を志向していたことも相まって、配置の嚙み合わせでフリーになっている選手を容易に見つけながら試合を展開していきました。そして12分、日本から先制点を決めることに成功します。››(本書「日本代表試合分析」より)
2006年のワールドカップの後から、試合の分析レポートをブログに書き続けているらいかーるとさん。
その内容が注目を集め、雑誌やネットメディアに記事を書くようになり、現役の選手や監督からも声をかけられる機会が増えてきました。
本書は、そんならいかーるとさんの「サッカーの見方」をまとめたものです。
お茶の間でサッカーを見ていると、「今のシュート惜しかった!」「あー、ボールを奪われた!」と、個々の選手の単発的実況に目がいきがちですが、らいかーるとさんのような〝分析眼〟をもつと、「サッカーの見方」が広がります。
‹‹「らいかーるとさんのような『分析眼』を身につけるためには、どうすればいいですか?」
それを聞いた私は、ブログをやっててよかった! という想いとともに、もしも役に立つならば、私のサッカーの「分析眼=アナリシス・アイ」なるものをまとめてみようと思い立ちました。
つまり、私のサッカーの観察方法を多少のヒントとして提供し、ピッチで起きている事象を皆さまなりに解釈することで、サッカーをより楽しんでもらう一助になれればいいなと考えたのです。
SNSの発展のおかげで、最近はサッカーのマッチレポを書く人が増えてきました。プロの人が見ても参考になるような動画を交えた分析をあげる人まで出てきています。サッカーの楽しみ方の一つとして、「試合を分析する」という選択肢がトレンドになってきました。この流れが、あくまで一つの選択肢としてではありつつもスタンダードなものになることは、日本のサッカー文化の発展に欠かせないことであると考えています。
サポートしているチームが正しい方向に進んでいるか否かを把握できれば、サポーターが監視者として機能します。チームを運営する人たちもごまかしが利かなくなります。結果が出ているからいいよね! ではなく、そのチームが良いとされている理由をピッチで起きていることからわかるようになっていけば、日本は間違いなくサッカーの強豪国になると思います。››(本書「はじめに」より)
「よい選手」が一目でわかる基準とは?
サッカーとは「11人対10人」のスポーツだった!?
ディフェンダーを破壊する秘密の「ひし形」?
「シュートしても無駄」なエリアとは?
SNSで精力的に活動する「戦術クラスタ」の最古参である著者が、新しくて面白いサッカーの「分析眼」の習得法を提示!
これを読んだら、サッカーが「ながら見」できなくなる!!
著/らいかーると
【著者プロフィール】
らいかーると
1982年、浦和出身。とあるサッカーチームの監督。
サッカー戦術分析ブログ『サッカーの面白い戦術分析を心がけます』主宰。
海外サッカー、Jリーグ、日本代表戦など幅広い試合を取り上げ、ユニークな語り口で試合を分析する人気ブロガー。
サッカーライターとは違う「戦術クラスタ」の最古参であり、「footballista」や「Goal.com」などに寄稿多数。
本書が初の単著となる。
Twitter:@qwertyuiiopasd
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